オイシックス、2016年度本決算、増収増益!
オイシックス、2016年3月、本決算:5/12
・http://www.oisix.co.jp/tabid/36/Default.aspx
・http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1355230
・株短ニュース:5/12
・オイシックス、今期経常は3%増で2期連続最高益更新へ:
・http://kabutan.jp/stock/news?code=3182&b=k201605120027
・オイシックス <3182> [東証M] が5月12日昼(12:00)に決算を発表。16年3月期の経常利益(非連結)は前の期比20.7%増の8億円になり、17年3月期も前期比3.0%増の8.3億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収になる。
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:8.18億円(昨年5.15億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△3.07億円(昨年(△2.90億円)
⇒有形固定資産の取得による支出:△0.56億円(昨年△0.51億円)
⇒ 無形固定資産の取得による支出 :△2.48億円(昨年△1.78億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△4.51億円(昨年0.54億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):0.58億円(昨年2.80億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産 68.03億円
・自己資本比率: 56.8%(昨年59.7%)
・現金及び預金:27.17億円(総資産比 39.94%)
⇒ 売掛金:20.09億円(総資産比 29.53%)
・有利子負債:0.01億円(総資産比 0.01%)
・買掛金:13.52億円(総資産比 19.87%)
・利益剰余金 :27.89億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:201.58億円(11.6%) 、営業利益:7.74億円(19.3%)
・経常利益:8.06億円(20.6%)、当期純利益: 5.38億円(55.1%)
⇒ 通期予想:営業収益:230.00億円(14.1%)、営業利益:8.20億円(5.9%)
・原価:51.08%(昨年 52.33%):-1.25、売上総利益:48.92%(昨年 47.67%):+1.25
・経費:45.07%(昨年 44.08%):+0.99
・営業利益:3.85%(昨年3.59%):+0.26
オイシックスのコメント:
・当社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界を巡る動きとしては、中国産食品の安全性の問題や異物 混入問題、食品偽装問題など、食の安心・安全に関する消費者の意識は引き続き高い状況にあります。
・EC業界を巡る動きとしては、大手EC事業者や大手流通企業が、引き続きネット・スーパー事業強化に取り組 む中で、一部ではネット・スーパー事業からの撤退を決める事業者も出るなど、競争環境に変化が見られます。
このような環境を背景に、当社では成長市場である食品EC市場におけるOisixブランドの確立や、高付加価値 食品分野における独自性・競争優位性の確立に取り組んでまいりました。
・具体的には、SEO(Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)・SEM(Search Engine Marketing 検索エンジンマーケティング)の強化やFacebook等のSNSを活用した顧客開拓、お客様の嗜好や属性に合わせた Webページ作成による顧客転換率の向上を図るほか、イベント等を通じた対面での勧誘を強化することにより、主 力サービスである定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」への集客に引き続き注力いたしました。
・また、高付加価値ブランド食品の取り扱い拡大や、単品定期購買サービスの強化等により、購入単価の向上に取 り組むほか、スマートフォン対応の強化など、お客様により便利にお買い物していただくためのサービス改善にも 注力いたしました。
・併せて、プレミアム時短サービス「KitOisix」の出荷量の増加への対応として、平成27年7月に製造工場を新設 して製造の効率化を進めるとともに、平成27年11月には、増加する出荷量及び出荷形態に対応して新物流センター を稼働させ、業務効率・コスト効率の改善、サービスレベルの向上にも取り組んでまいりました。
オイシックスの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3182.T
PI研のコメント:
・オイシックスが5/12、2016年3月期の本決算を公表しました。同日、とくしまるのM&Aを公表しており、本決算もそうですが、成長戦略を強く打ち出す内容となっています。その結果ですが、増収、増益、売上高を含め、すべての利益が2桁増であり、好調です。特に利益は経費増を原価の大幅改善で補っており、これが利益を大きく押し上げています。オイシックスの事業分野はEC事業ですが、「一部ではネット・スーパー事業からの撤退を決める事業者も出るなど、競争環境に変化」とのことで、経営環境における大きな変化が起こっています。オイシックスも引き続き、EC事業を強化する一方で、リアル店舗にも力を入れており、「前事業年度末(平成27年3月末)の16店舗から、当事業年度末(平成28年3月末)には25店舗へ増加」と、店舗数も順調に伸びています。さらに、今回、とくしまるを買収し、数年後に100億円を目指すとのことですので、今期の売上高201.58億円へのプラス効果は大きいといえ、将来的にはEC事業にリアル事業が匹敵するところまで伸びる可能性もあり、期待がもてるM&Aといえます。これだけ、オイシックスがリアル店舗にこだわる要因ですが、通常の小売業と比べ、「売掛金:20.09億円(総資産比 29.53%)」と多額の売掛金があり、現金商売であるリアルの強化によって、ここを改善し、現金をいち早く成長戦略への投資へ回す財務基盤の確立にあると思われます。オイシックス、今期の好調な決算をいかし、本格的な強化がはじまったリアル事業を成長戦略にどうつなげてゆくのか、その動向に注目です。
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