カルビー、2016年本決算、好調、フルグラ牽引!
カルビー、2016年3月、本決算:5/13
・http://www.calbee.co.jp/index.php
・http://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2016/financial_20160513.pdf
・株短ニュース:5/13
・カルビー、今期経常は13%増で9期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は5円増配へ:
・http://kabutan.jp/stock/news?code=2229&b=k201605130220
・カルビー <2229> が5月13日後場(14:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比3.6%増の265億円になり、17年3月期も前期比13.0%増の300億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。11期連続増収、9期連続増益になる。
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:225.41億円(昨年222.66億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△142.70億円(昨年( △94.22億円)
⇒有形固定資産の取得による支出: △190.66億円(昨年 △143.18億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー: △28.59億円(昨年 △28.78億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少): 47.51億円(昨年 109.79億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産 1,748.78億円
・自己資本比率: 69.1%(昨年67.7%)
・現金及び預金:227.84億円(総資産比 13.03%)
・有利子負債:5.22億円(総資産比 0.30%)
・買掛金: 103.50億円(総資産比 5.92%)
・利益剰余金 :980.13億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高: 2,461.29億円(10.8%) 、営業利益: 281.25億円( 16.3%)
・経常利益:265.45億円( 3.6%)、当期純利益: 167.99億円( 19.0%)
⇒ 通期予想:営業収益:2,620.00億円( 6.4%)、営業利益: 310.00億円( 10.2%)
・原価:56.51%(昨年 56.08%):+0.43、売上総利益:43.49%(昨年 43.92%):-0.43
・経費:32.06%(昨年 33.03%):+0.97
・営業利益:11.43%(昨年10.89%):+0.54
カルビーのコメント:
・国内スナック菓子市場は前年からほぼ横ばいで推移しましたが、シリアル市場は「フルグラ®」が牽 引したことにより、引き続き大きく成長しました。
・このような経営環境の下、当社グループは、イノベーション(成長戦略)とコスト・リダクションを経営の二本 柱とし、事業活動を推進しました。
・国内事業では、シリアル食品「フルグラ®」の生産能力を増強し、その売上と市場シェアを拡大することができま した。また、ポテトチップスが好調に推移し、高い市場シェアをさらに拡大することができました。
・海外事業では、海外売上比率30%以上を目指し、海外事業の強化を図りました。シンガポールでは売上の拡大を 目的として、販売代理店を子会社化しました。また、北米では新工場の操業を開始しました。さらに英国では、豆 を原料としたスナックの製造・販売を開始しました。一方、中国では業績不振が続いていた子会社、カルビー(杭 州)食品有限公司(以下、杭州カルビー)の合弁契約を解消しました。
・利益面では、生産効率の向上、及び広告宣伝費の効率的運用等のコスト・リダクションを推進したことにより、 過去最高の営業利益率を達成することができました。
・その他食品(シリアル食品、ベーカリー):
・その他食品の売上高は、38,036百万円(前連結会計年度比31.9%増)となりました。シリアル食品の「フルグラ ®」の売上高が大きく伸長しました。「フルグラ®」は、時短・食物繊維・減塩朝食をキーメッセージに、実用的 かつ健康的な朝食として認知度が向上し、シリアル市場の成長を牽引する製品として急成長を続けています。
カルビーの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2229.T
PI研のコメント:
・カルビーが5/13、2016年3月期の本決算を公表しました。結果は大幅な増収増益、好決算となりました。「国内事業では、シリアル食品「フルグラ®」の生産能力を増強し、その売上と市場シェアを拡大、・・」とのことでフルグラが全体を大きく牽引したとのことです。実際、「売上高は、38,036百万円(前連結会計年度比31.9%増)となりました。シリアル食品の「フルグラ ®」の売上高が大きく伸長」とのことで、全体の売上高の伸び率10.8%を大きく上回っており、貢献度が大きいといえます。一方、今期、カルビーの利益が大きく増加した要因ですが、原価の上昇を経費の大幅削減で補っており、これが利益を押し上げたといえます。コメントでも「イノベーション(成長戦略)とコスト・リダクションを経営の二本 柱」としているとのことであり、「コスト・リダクションを推進したことにより、 過去最高の営業利益率を達成」とのことです。カルビー、今後は海外戦略がメインとなってゆくとのことですが、「海外売上比率30%以上を目指し」、北米、英国、そして、中国市場でどのような商品を投入し、どのような成長戦略を打ち出すのか、その動向に注目です。
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