東芝テック、2016年3月本決算、来期は黒字?
東芝テック 、2016年3月、本決算、5/20
・https://www.toshibatec.co.jp/
・http://www.toshibatec.co.jp/file/info15_4q_1.pdf
・株短ニュース:5/20
・東芝テック、今期最終は黒字浮上へ:
・http://kabutan.jp/stock/news?code=6...
・東芝テック <6588> が5月20日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結最終損益は1054億円の赤字(前の期は11.4億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、17年3月期は5億円の黒字に浮上する見通しとなった。
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー: 45.67億円(昨年 229.52億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー: △97.89億円(昨年( △147.72億円)
⇒有形固定資産の取得による支出: △87.24億円(昨年△68.03億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー: △239.41億円(昨年 △50.40億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少): △323.04億円(昨年 76.60億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産 2,814.47億円
・自己資本比率: 19.7%(昨年 41.1%)
・現金及び預金: 222.17億円(総資産比 7.89%)
・有利子負債:138.12億円(総資産比 4.91%)
・買掛金: 716.65億円(総資産比 25.46%)
・利益剰余金 :△430.51億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高: 5,321.21億円( 1.4%) 、営業利益: △4.81億円( %)
・経常利益: △43.66億円( %)、当期純利益: △1,054.94億円( %)
⇒ 通期予想:営業収益: 5,200.00億円( △2.3%)、 親会社株主に帰属 する当期純利益 : 5.00億円( %)
・原価:59.37%(昨年 57.45%):+1.92、売上総利益:40.63%(昨年 42.55%):-1.92
・経費:40.72%(昨年 39.30%):+1.42
・営業利益:-0.09%(昨年3.25%):+3.34
東芝テックのコメント:
・当社グループは「グローバル・ワンストップ・ソリューション企業」を目指し、「グローバ ルリテール事業の成長」、「ソリューション事業の拡大」及び「原価低減の加速、生産性向上による安定収益体制の 構築」に鋭意努めてまいりました。
・リテールソリューション事業影響もあり、5,321億21百万円(前連結会計年度比1%増)となりました。営業損 益及び経常損益につきましては、2012年8月にIBMから買収したグローバルコマースソリューション事業における 粗利低下、新オペレーションシステム費用などの追加発生に伴う販売費及び一般管理費増加、ハードウェアの在庫評 価減、並びに販売用ソフトウェアの評価減の影響などにより、営業損失は4億81百万円(前連結会計年度は170億62 百万円の営業利益)、経常損失は43億66百万円(前連結会計年度は103億91百万円の経常利益)となりました。ま た最終損益につきましては、グローバルコマースソリューション事業において、主要顧客の投資抑制及び新規顧客 のプロジェクト見直しに伴い、中期的な事業計画及び販売計画を見直したことにより、のれんを含む固定資産につい て減損損失845億57百万円を特別損失に計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純損失は1,054億94百万円 (前連結会計年度は11億49百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
・以上の厳しい状況に鑑み、当事業年度に係る剰余金の配当に関しましては、中間配当及び期末配当ともに誠に遺憾 ながら無配といたしました。株主の皆様におかれましては、何卒ご了承賜りたいと存じます。
・リテールソリューション事業:
・国内市場向けPOSシステムは、流通小売業の新規出店計画の見直しなどを背景に厳しい状態が続く中で、セルフ レジ、セルフオーダーシステムなどが好調であったものの、ショッピングセンター向け端末などの販売が減少したこ とから、売上は減少いたしました。
・海外市場向けPOSシステムは、主要顧客の投資抑制の影響などで伸び悩みましたが、為替の影響により、売上は 増加いたしました。
東芝テックの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=6588.T
PI研のコメント:
・東芝テックが5/20、2016年3月期の本決算を公表しました。増収、赤字決算、しかも、当期純利益は△1,054.94億円と、厳しい結果です。親会社、東芝本体にもこの結果は連結されていますので、東芝本体への影響も大きかったといえます。その要因ですが、「のれんを含む固定資産につい て減損損失845億57百万円を特別損失に計上」したことが大きく、グローバルコマースソリューション事業、すなわち、海外事業の不振が大きかったといえます。ただ、その海外事業ですが、「海外市場向けPOSシステムは、主要顧客の投資抑制の影響などで伸び悩みましたが、為替の影響により、売上は 増加」とのことで、為替がプラスに左右しており、売上は堅調とのことです。また、国内事業においては、「セルフ レジ、セルフオーダーシステムなどが好調」とのことですので、特に、セミセルフレジの動向次第では、業績の向上が見込めるかもしれません。東芝テック、この厳しい経営環境の中、通期予想を「親会社株主に帰属 する当期純利益 5.00億円」としており、来期は「黒字に浮上する見通し」ですが、国内外のどの領域に経営資源を集中し、業績回復を図ってゆくのか、その動向に注目です。
━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━
1.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
*http://archives.mag2.com/0000193836/
2.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設645人!
*https://www.facebook.com/groups/133574913429782/
3.2015年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
*過去5年間を(ドラックストア3年)、エクセルで自由自在に分析!
*お申し込みはこちら:https://pipi.cocolog-nifty.com/consulting/
« DMって何、ポストRFM? | Main | コンビニ売上速報、2016年4月、既存店0.9%、堅調! »
Comments