セブン銀行、2016年3月本決算、増収微増益!
セブン銀行 、2016年3月、本決算、5/13
・http://www.sevenbank.co.jp/
・http://www.sevenbank.co.jp/corp/news/2016/pdf/20160513_J1_TS.pdf
・株短ニュース:5/24
・セブン銀行が続落、国内大手証券は純利益予想と目標株価を引き下げ:
・http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201605240357
・セブン銀行<8410>が4日続落。現在は今日の安家圏で推移している。
・大和証券では同行に対する連結純利益予想について、17年3月期を258億円(前期比4%増、従来273億円)、18年3月期は280億円(同9%増、同302億円)と予想するとのリポートをリリース。1日1台あたり平均利用件数の想定を引下げたこと等により、従来予想から下方修正している。平均利用件数は、従来から低下トレンドであったが、マイナス金利影響を含めた消費者マインドの低下影響が加味されることにより一段の低下が見込まれると指摘。ATM設置台数はセブンーイレブンの新規出店に伴う増加が牽引することにより拡大が継続するとの見方に変化はないが、グループ外設置では採算性を重視する方針で設置が鈍化しようと解説。
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー: 664.82億円(昨年 999.31億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー: △116.34億円(昨年( 49.94億円)
⇒ 有価証券の取得による支出 : △430.13億円(昨年 △254.11億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー: △98.26億円(昨年 △92.04億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少): 449.78億円(昨年 958.72億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産 9,153.85億円
・自己資本比率: 20.1%(昨年 19.7%)
・現金及び預金: 6,458.38億円(総資産比 70.55%)
・ATM仮払金 : 834.07億円(総資産比9.11%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比0.00%)
・預金 :5,469.81億円(総資産比 59.75%)
・利益剰余金 : 1,174.02億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・経常収益: 1,199.39億円( 5.1 %) 、経常利益: 371.67億円( 0.3 %)
⇒ ATM受入手数料: 1,116.19億円(対経常収益比:93.06%)
・親会社株主に帰属する当期純利益: 247.16億円(6.4%)
⇒ 通期予想:経常収益: 1,231.00億円( 2.6%)、 経常利益:376.00億円(1.1%)
・経費:69.01%(昨年 67.52%):+1.49
・営業利益:30.99%(昨年32.48%):+1.49
セブン銀行のコメント:
・当期は、新たに琉球銀行(平成28年3月)のほか、信用金庫1庫、その他金融機関等2社と提携いたしました。 この結果、当期末現在の提携金融機関は、銀行123行(注1)、信用金庫261庫(注2)、信用組合129組合(注 3)、労働金庫13庫、JAバンク1業態、JFマリンバンク1業態、商工組合中央金庫1庫、証券会社11社、生命 保険会社8社、その他金融機関等47社(注4)の計595社(注5)となりました。
・ATM設置については、グループ内では、セブン‐イレブン店舗の新規出店に合わせて展開し、順調に台数を伸 ばしました。一方、グループ外ではお客さまのニーズに応える形で交通・流通・観光の各施設への展開を積極的に 推進し、空港に44台(当期末)、駅では241台(同)の設置となりました。また外国人が訪れる場所で海外発行カー ドが利用できるATMへのニーズに応える形で十八銀行、常陽銀行と共同でATM設置を推進しております。その 他、平成27年7月に東京都新宿区歌舞伎町、港区新橋に次ぎ3ヵ所目の直営ATMコーナーを大阪府大阪市に開設 いたしました。
・また、ATMサービスをより充実させるため、処理スピードや操作性向上、セキュリティ強化、省電力化を一層 進めた第3世代ATMへの入替を進めており、9割を超えるATMの入替(当期末現在の第3世代ATM台数は 21,442台)が完了いたしました。
・以上の取り組みの結果、ATM設置台数は22,472台(前期末比6.7%増)になりました。また、当期のATM1日 1台当たりの平均利用件数は98.8件(前期比2.0%減)、総利用件数は782百万件(同5.2%増)と推移いたしまし た。
セブン銀行の株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8410.T
PI研のコメント:
・セブン銀行の株、4日続落です。「コンビニATMで14億円不正引き出し」の影響が出ていると思われます。ただ、コメントにもあるように「ATM1日 1台当たりの平均利用件数は98.8件(前期比2.0%減)」であり、これも影響しているのではと思います。それにしても、今回の不正引き出しはよく練られた計画的、組織的なものといえ、南アフリカの銀行が発行した約千六百枚のカードの内、約1,400枚が約1,400台のATMで使われたとのことで、日本が狙い撃ちされたといえます。また、被害額が約14億円とのことですので、1台当たり100万円となり、限度額10万円ですので、1台で平均10回使われたことになります。これを全国一斉に短時間で実行したわけですので、かなり以前から様々な準備をしてきたと思われます。現金は南アフリカの銀行のものとのことですので、日本側には現金の被害はなかったといえますが、今後、日本の銀行が狙われないとはいえず、対策が急務といえます。セブン銀行は「ATMサービスをより充実させるため、処理スピードや操作性向上、セキュリティ強化、省電力化を一層 進めた第3世代ATM」と世界でも最先端のATMの導入が進んでいます。ここをついた不正引き出しともいえ、便利と不正を同時に満たすことの難しさを改めて認識させる出来事といえます。
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