CPI(消費者物価指数)、2016年4月、コア指数-0.3%!
消費者物価指数:2016年4月
・総務省統計局:5/27
・http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
(1) 総合指数は2010年(平成22年)を100として103.4、前月比は0.2%の上昇、前年同月比は0.3%の下落
(2) 生鮮食品を除く総合指数は102.9、前月比は0.3%の上昇、前年同月比は0.3%の下落
(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は101.7、前月比は0.3%の上昇、前年同月比は0.7%の上昇
総合指数の前年同月比に寄与した主な内訳:
・下落:
・光熱・水道 電気代 -9.9%(-0.39) 、交通・通信 自動車等関係費 -4.4%(-0.36)
・上昇:
・食料 菓子類 4.1%(0.09)、教養娯楽 教養娯楽サービス 1.9%(0.12)
総合指数の前年同月比の変動に寄与した項目;
・エネルギー-13.3、生鮮食品を除く食料2.0、家庭用耐久財2.6、教養娯楽用耐久財10.4、宿泊料0.2、外国パック旅行6.3
参考:日本銀行: 消費者物価の基調的な変動:5/27
・http://www.boj.or.jp/research/research_data/cpi/cpipre.pdf
(1)総合(除く生鮮食品・エネルギー)・総合(除く食料・エネルギー)
⇒総合(除く生鮮食品・エネルギー): 3月1.1→4月0.9
(2)刈込平均値・ラスパイレス連鎖指数
⇒刈込平均値: 3月0.4→4月0.3
(3)上昇・下落品目比率
⇒上昇品目比率-下落品目比率: 3月44.5→4月40.5
PI研のコメント:
・総務省統計局が5/27、CPI(消費者物価指数)を公表しました。消費税増税のゆくへが取りざたされている状況の中での公表であり、注目の数値です。その結果ですが、コア指数(生鮮食品を除く総合指数)が前年同月比は0.3%の下落となり、政府、日銀の目標数値2.0%を大きく下回りました。ただ、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は0.7%増ですので、いかにエネルギー関連の影響が大きいかがわかります。また、同日、日銀も独自のCPI関連指標を公表しており、こちらはコアコア指数(除く生鮮食品・エネルギー)ですが、0.9%の上昇となり、これも目標の2.0%には大きく届かず、厳しい結果といえます。特に、日銀はマイナス金利を含む、異次元の金融緩和を推し進めており、その効果が問われる状況にあり、この数値は依然として物価が安定していないことを示しているといえます。ちなみに、日銀は目的として「日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」」としており、今回の異次元の金融緩和はまさにこの目的のための政策ですので、これを受けて、今後の対策が大きな課題となります。日銀、そして、政府が、今後どのような政策を打ち出すのか、7月の参議院選挙もにらみ、その動向に注目です。
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