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May 01, 2016

ガンホー、第1四半期、減収減益、MAU重視へ!

ガンホー、2016年12月、第1四半期決算、減収減益、4/28!
・http://www.gungho.co.jp/index.html
・http://www.gungho.co.jp/ir/uploads/irs20160428.pdf

B/S関連:キャッシュの蓄積
・総資産:1,077.45億円
・自己資本比率: 86.6%(昨年 81.9%)
・現金及び預金: 856.29億円(総資産比 79.47%)
・売掛金:92.63億円(総資産比 8.60%)
・買掛金:3.54億円(総資産比 0.33%)
・有利子負債: 10.91億円(総資産比 1.01%)
・利益剰余金:1,248.17億円
  ⇒自己株式:△423.14億円

P/L関連:キャッシュの創出
・営業収益:316.99億円(△29.0%)、営業利益:141.34億円(△40.3%)
・経常利益:139.65億円(△41.3%)、当期純利益:91.97億円(△39.2%)
・原価:32.93%(昨年 32.26%):+0.67、売上総利益:67.07%(昨年 67.74%):-0.67
・経費:22.48%(昨年 14.67%):+7.81
・営業利益:44.59%(昨年 53.07%):-8.48

ガンホーのコメント:
・当社グループを取り巻く環境は、国内におけるスマートフォン契約数が7,237万件を突破し、その普及速度は以前の急 激な普及期と比較すると、緩やかになっております。スマートフォンゲーム市場においても、急激な成長段階を過ぎ、 安定期へと移行している一方で、仮想現実(VR)を体験できるウェアラブル端末の発売が始まる等、新しいゲーム体験 を提供できる可能性が広がり、ゲーム産業の新たな成長が期待されております。
・このような環境の中、当社では、引き続きスマートフォン向けパズルRPG「パズル&ドラゴンズ(以下「パズドラ」)」 を中心とした事業展開を図ってまいりました。「パズドラ」については、サービス開始当初よりゲームの長期的な運営を見据え、最重要指標をMonthly Active User(月に1回以上ゲームにログインしている利用者数)とし、その維持・拡大 を行うべく、飽きのこないゲーム創りに注力してまいりました。本タイトルは、平成24年2月からサービスを開始してお り、毎年2月には周年記念イベントを実施し、他社ゲームや人気キャラクター等とコラボレーションを行うことで、ユー ザーの皆様に楽しんで頂いております。このような施策を繰り返し多くのユーザーの皆様に長期的に遊んで頂いており ますが、前年同四半期において、平成27年2月に他社ゲームと実施したコラボレーションが人気を博し、過去最高の月次 売上を記録した一方で、当第1四半期連結累計期間の売上は、昨今のスマートフォンゲーム市場の飽和等により減少いた しました。
・ 「パズドラ」の海外展開では、北米で平成27年9月より段階的にテレビCMを開始し、順調に新規ダウンロード数を獲得 してまいりました。また、中国版については、開発を継続してまいりましたが、直近まで実施していたクローズドベー タサービスの結果を踏まえ、パートナー企業であるTencent社と現在リリース時期について最終協議・調整を行っており ます。

ガンホーの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3765.T

PI研のコメント:
・以前からゲーム業界に注目していますが、その理由はゲーム業界はID付POS分析を早くから経営戦略に取り入れ、その研究、実践において食品スーパーよりも一歩先にいっているからです。4/28、ガンホーが2016年12月期の第1四半期決算を公表しましたが、残念ながら結果は減収減益、厳しい決算となりました。特に、利益は原価の上昇に加え、経費が大きく上昇、ダブルで利益を圧迫したことが要因です。ただ、自己資本比率は86.6%、昨年の81.9%を上回り、財務状況は安定しており、現金も856.29億円と総資産比 79.47%であり、豊富なキャッシュがあり、経営的には安定しています。ガンホーの経営は「長く、広く、浅く」であり、これはMOUは長く、課金率は広く、そして、ARPPUは浅くの意味です。ID付POS分析に置き換えれば、ID客数=MOUであり、これは長く、ID金額PI値(累計客単価)=ARPPU、これは浅くであり、まさに、食品スーパーの経営目標そのものです。課金率がここに入るのは、ガンホーのゲームは無料から有料への移行があり、ここに課金が発生するためです。食品スーパーでいえば、来店顧客と購入顧客の比率ともいえます。そして、この3つを掛けると売上高ですので、まさに、ID付POS分析の売上げ方程式そのものといえます。残念ながら、ここからID金額PI値=ID客数PI値(頻度)×金額PI値(バスケット金額)にまででは落としていませんが、ここも経営指標に取り入れると、さらに、経営の問題点の把握が可能になるといえます。ガンホー、パズドラの成長が安定期に入ったとはいえますが、「長く、広く、浅く」を実践し、どのように収益を安定させてゆくのか、今後の経営戦略に注目です。

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