食品商業、2016年7月号に決算分析を投稿!
月刊「食品商業」16年07月特大号:
・http://www.shogyokai.co.jp/food/back_num/view.php?type=gekkan&id=10001544
・2015年度「好調」決算の要因:
・軒並み好業績のSM各社の一方、衣料不振のGMSは食品がカバー
◇総合スーパー、スーパーマーケット決算
◇トップが語る2015年決算
◇2015年度決算 明暗の分析
付加価値型企業と価格訴求型企業に二分、そのどちらにも「道」はある 〈鈴木聖一〉
◇コンビニエンスストア決算
本文抜粋:
1.2015年度決算の概況:
・食品スーパーマーケットの2015年度の本決算、2月、3月度が出揃った。上場企業は約50社に上るが、今後公表される5月、9月度の決算企業もあり、この時点では約35社である。今期決算の特徴は何といっても、この大半の企業が増収増益、特に、利益が大幅に上昇し、好調な決算となったことである。その背景には、上場廃止企業が5社にも及び過去最多、M&Aが激しい勢いで起こっており、急激な企業規模の拡大がはじまったことが大きいといえる。
2. 増収増益が大半、その収益率の差が明暗を分ける:
・では、今期、2015年度の本決算の食品スーパーマーケットの営業成績は具体的にどのような結果であったかを詳しく見てみたい。
3.営業総利益(粗利)と経費によるマーチャンダイジング戦略の違い:
・では、なぜ、図2のような極端な結果となったのかを掘り下げてみたい。図3は横軸に売上総利益(粗利)の対売上高に対する比率、縦軸に経費の対売上高に対する比率をとり、各食品スーパーマーケットをプロットしたものである。なお、円の大きさは売上総利益-経費、すなわち、商品売買から得られる利益の売上高に対する比率を表している。
4. 2016年度に向けて、好業績を上げるための課題
・これらの結果を踏まえ、2016年度、さらに、食品スーパーマーケットが好業績を産むにはどのような点が課題となるかを上げて見たい。
PI研のコメント:
・食品商業、2016年7月号に2015年度の食品スーパーの本決算の分析の記事を投稿しました。テーマは「2015年度決算 明暗の分析 付加価値型企業と価格訴求型企業に二分、そのどちらにも「道」はある」です。今回は特に、P/Lに焦点を絞り、売上総利益(粗利)と経費との関係をもとに、各社のマーチャンダイジング戦略の違いを明確にし、今期、空前の増収増益となった好決算の要因を探りました。また、この分析結果を基に、今後、好業績をあげるポイントをまとめました。それにしても、今期決算は「上場廃止企業が5社にも及び過去最多、M&Aが激しい勢いで起こっており、・・」という、食品スーパー業界で構造変化が起こり、例年にない決算になったといえます。戦術面よりも、戦略面が経営の盛衰を左右する時代に入ったといえ、今回、掲載した3つの図表を見比べると、その胎動が感じ取れると思います。今回は深く言及しませんでしたが、この原稿にCF、キャッシュフローの分析を付け加えると、さらに、その動向が浮かび上がったといえ、機会があれば、続編、CF、B/S編も書いてみたいところです。
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