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June 02, 2016

阪食、成長戦略にシフト、高質食品専門館、好調!

阪食 (阪急オアシス)、過去3年間の本決算:

2016年3月本決算: 売上高 1,183.26億円(108.9)、営業利益 22.82億円(95.2)
・http://www.h2o-retailing.co.jp/kessan/pdf/160512tanshin.pdf
・食品スーパーの「阪急オアシス」を運営する株式会社阪食では、「みんなで創るあなたの市場」をスローガンに掲げ、 当期も11月に箕面船場店(大阪府)、12月に甲陽園店(兵庫県)など計5店舗を新規出店し、既存店舗を9店舗改装い たしました。これにより、「専門性」や「ライブ感」「情報発信性」を充実させた、成長戦略の柱と位置づける「高質食品専門館」(平成28年3月末現在で全81店舗中58店舗)を拡大展開することで営業力強化を図り、売上高を伸ばしま した。
・また、食品製造子会社では、100円パン事業を展開する株式会社阪急ベーカリーが高槻市に新工場を拡大移設し、惣菜 事業を展開する株式会社阪急デリカが第2工場を増設するなど、今後のグループ食品事業の、「製造」「卸売」「小 売」の垂直統合を強め、さらなる事業規模の拡大を見据えたインフラ基盤の整備を行いました。

2015年3月本決算: 売上高 1,086.74億円(108.4)、営業利益 23.96億円(112.7)
・http://www.h2o-retailing.co.jp/kessan/pdf/150514tanshin.pdf
・食品スーパーの「阪急オアシス」を運営する株式会社阪食では、当期も兵庫県内に3店舗、大阪市内に2店舗、京都市 内に2店舗の計7店舗を新規出店し、既存店舗を3店舗改装するなど営業力の強化を図り、生鮮品や惣菜などを中心に売上 高を伸ばしました。また、成長戦略の要となる新たなタイプの都市型スーパー「高質食品専門館」は、本年3月末現在で 全78店舗中48店舗となりました。さらに、今後の業容拡大に対応できる物流センターの整備や、発注から在庫管理に至 るまでの円滑な店舗オペレーションの構築に取り組んでおります。
・食品製造子会社では、株式会社阪急ベーカリーが展開する100円パン事業が、引き続き順調に事業規模を拡大いたしま した。

2014年3月期本決算: 売上高 1,002.23億円(107.4)、営業利益 21.27億円(117.4)
・http://www.h2o-retailing.co.jp/kessan/pdf/140509tanshin.pdf
・食品スーパーの「阪急オアシス」を運営する株式会社阪食では、上質なライフスタイルを提案する都市型スーパーマ ーケットの積極的な店舗展開を進めており、当期も5店舗を新たに出店し、平成26年3月末時点で、71店舗と順調に店舗 網の拡大を図ることができました。
・具体的には、平成25年4月に阪急オアシス神戸旭通店(神戸市中央区)、9月に石屋川店(神戸市東灘区)、11月に高殿 店(大阪市旭区)、12月にくまた店(大阪市東住吉区)、平成26年2月に福島玉川店(大阪市福島区)を出店いたしまし た。商品面においては、優良な生産者と共同で取り組んだオリジナル商品の開発や、店内加工にこだわった惣菜を充実 させるなど、お客様の多様なニーズに対応した品揃えに取り組みました。さらにサービス面においても、既存のスーパ ーマーケットの店舗オペレーションから進化させたライブ感を演出した販売スタイルで、お客様とのコミュニケーショ ン重視の対面販売を強化するなど、これまでに蓄積してきた様々なノウハウを最大限活用することにより、いずれの店 舗も順調なスタートを切ることができました。また既存店舗も年間を通して順調に推移し、全店売上高は前期比107.4% となりました。
・食品製造子会社では、株式会社阪急ベーカリーが展開する100円パン事業が順調に事業規模を拡大し、その他の食品製 造子会社も堅調に推移しました。

PI研のコメント:
・エイチ・ツー・オー リテイリングの中核企業、阪食(阪急オアシス)の過去3年間の決算を集計しました。今期、2016年3月期は若干の減収とはなりましたが、過去3年間、顕著な増収、利益も堅調であり、好調な決算といえます。「「専門性」や「ライブ感」「情報発信性」を充実させた、成長戦略の柱と位置づける「高質食品専門館」」が全体を大きく牽引してきたといえ、今期は「全78店舗中48店舗」となり、構成比60%を超え、いまや阪食=高質食品専門館といえます。あのきめ細かなマーチャンダイジングを展開したニッショーのノウハウ、DNAを引き継いでおり、そこに新たなMD戦略を加え、進化した食品スーパー戦略が顧客から熱い支持を得たといえます。阪食はID-POS分析にも積極的に取り組んでおり、これもノウハウの進化に寄与していると思われます。今期からはイズミヤもエイチ・ツー・オー リテイリングに加わり、その売上高は3,185.75億円(117.7)、営業利益47.41億円(150.8)と、大幅増収増益ですので、イズミヤとの連携も今後さらにプラスに働くと思われます。阪食、「高質食品専門館」をどこまで進化させるか、その動向に注目です。

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