チーム襷(たすき)、青果物流通への新たな試み!
広島スーパーが長野の農協から「全量買取」:
・日経ビジネスONLINE:6/3
・http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/060100358/?P=1
・今回提携するのはエブリイホーミイグループ、JA信州うえだと、地元で青果物の卸売りを手掛ける長野県連合青果(上田市)。同JA管内の「よだくぼ」南部地区(長和町と上田市)の農家が生産した野菜や果物をエブリイホーミイが全量買い取る。エブリイの店頭で販売するほか、形などが規格外で売り場に並べにくい農産物は、グループの外食や弁当製造・販売事業での食材として活用する。
・青果物の流通では、地域農協が出荷し、卸売会社が仲卸業者を通して小売りに販売するのが一般的。だが今回のプロジェクトでは、地域農協(JA信州うえだ)と卸売業者(長野県連合青果)が仲卸業者を介さずに、直接エブリイホーミイに出荷する点が特徴だ。特定の産地から農産物をスーパーに直接出荷する仕組みに、地域農協と卸売会社が関わるのは、全国でも珍しい。
流通効率化チーム、産地、青果卸、小売り、長野JA信州うえだ:
・日本農業新聞:6/1
・http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=37727
・長野県のJA信州うえだと大手青果卸の長野県連合青果、中国地方を中心にスーパーや飲食店を展開するエブリイホーミイホールディングス(HD)は31日、農産物流通の新たな仕組みを作るプロジェクト「チーム襷(たすき)」を発足したと発表した。農産物の売り方や用途をあらかじめ決め、選果の手間とコストを省き、農業者の手取り向上につなげる。規格外品も飲食店で活用する。スーパーは仕入れた農産物を売り切ることでロスをなくし、店頭価格を抑える。
エブリイホーミイホールディングス:
・https://www.everyhomey.com/
・究極の鮮度への挑戦、6次化への挑戦、人創り企業への挑戦など。エブリイを中心としたグループ9社のスケールメリットを活かし、日本に類のない挑戦を続けていきます。
株式会社エブリイ(スーパーマーケット事業)、株式会社ホーミイダイニング(外食・給食事業)、株式会社ヨシケイ福山(夕食材料宅配事業)、株式会社けんこう応援団(商品企画・通信販売事業)、株式会社ひな市(料亭・居酒屋事業)、株式会社イーシステム(システム開発・サポート事業)、株式会社すまいるエブリイ(障がい者支援事業)、株式会社アグリンクエブリイ広島(農業法人)、株式会社YPYエデュケーション(人財教育・研修サポート事業)
エブリイ:
・https://www.super-every.co.jp/
・606億(2015年6月期)、直営33店舗/業務スーパーFC17店舗
JA信州うえだ:
・http://www.ja-shinshuueda.iijan.or.jp/
長野県連合青果株式会社:
・http://www.rengo-seika.jp/
PI研のコメント:
・広島のエブリイホーミイホールディングスが長野県のJA信州うえだ、長野県連合青果と「チーム襷(たすき)」を結成したとの記事が日経ビジネスオンラインに6/3、掲載されました。大手流通業がこのような体制を組むことはありますが、直営33店舗/業務スーパーFC17店舗の食品スーパー、エブリを中核とする企業グループが広島と遠く離れた長野からの青果物の物流体制を組むことは珍しく、記事の中でも「特定の産地から農産物をスーパーに直接出荷する仕組みに、地域農協と卸売会社が関わるのは、全国でも珍しい。」とのことです。これまで小規模農家は農協に出荷するか、直売で自ら販売するかの選択が主でしたが、JAと卸会社が連携することで中小規模食品スーパーでも、遠隔地からの産直ができる可能性を秘めており、青果物流通の新たなビジネスモデルが成立する公算が高く、注目です。ある意味、小規模農家の近隣ではなく、遠隔地への直売であり、小規模農家にとっても、そして、中小の食品スーパーにとっても朗報といえます。ただ、エブリイホーミイホールディングスは食品スーパーは中小規模ですが、他に9業種、特に、飲食、外食もあり、グループ全体での青果物の活用が可能ですので、ここをどう食品スーパーが補えるかが課題とはいえます。今後、このような動きは全国に広がってゆくのではないかと思われ、その動向に注目です。
━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━
1.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
*http://archives.mag2.com/0000193836/
2.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設645人!
*https://www.facebook.com/groups/133574913429782/
3.2015年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、リリース!
*食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
*過去5年間を(ドラックストア3年)、エクセルで自由自在に分析!
*お申し込みはこちら:https://pipi.cocolog-nifty.com/consulting/
« サミット、2016年3月決算、増収増益! | Main | 情報銀行、政府、設立に動く! »
Comments