ゲンキー、2016年6月本決算、成長戦略へシフト!
ゲンキー、2016年6月、本決算、7/22
・http://www.genky.co.jp/
・http://www.genky.co.jp/files/ir/temp/000360.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー: 26.95億円(昨年 47.58億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー: △78.13億円(289.91%:昨年( △65.07億円)
⇒有形固定資産の取得による支出 :△76.19億円(昨年 △62.60億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー: 50.51億円(昨年 18.30億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△0.64億円(昨年 0.83億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産: 446.81億円
・自己資本比率: 28.2%(昨年 29.8%)
・現金及び預金: 16.05億円(総資産比3.59%)
・有利子負債:169.76億円(総資産比 37.99%)
・買掛金 :101.74億円(総資産比 22.77%)
・利益剰余金 :106.13億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高: 734.95億円(16.4%) 、営業利益:26.55億円(△3.1%)
・経常利益: 28.83億円(0.2%)、当期純利益:19.01億円(7.9%)
⇒ 通期予想:売上高: 860.00億円( 17.0%)、営業利益: 28.60億円(7.7%)
・原価:77.97%(昨年 78.03%):-0.06、売上総利益:22.03%(昨年 21.97%):+0.06
・経費:18.42%(昨年 17.63%):+0.79
・営業利益:3.61%(昨年4.34%):-0.73
ゲンキーのコメント:
・当社グループを取り巻く経営環境につきましても、業態を超えた競合他社の出店や価格競争の中、医薬品のネッ ト販売解禁により競争の激化が懸念されるなど、依然厳しい状況が続いております。
・このような状況の中、当社グループは、「近所で生活費が節約できるお店」をコンセプトに、地域シェアを高め るためドミナントエリア構築に邁進いたしました。また、今後加速するであろう異業種を交えた本格的な価格破壊 競争への準備として、従来のメガドラッグストアを進化させたNew300坪タイプのディスカウントドラッグをレギュ ラー店と位置づけ、EDLC(エブリデイローコスト)及びEDLP(エブリデイロープライス)の追求に尽力い たしました。
・新規出退店につきましては、New300坪タイプの店舗を福井県に8店舗、岐阜県に15店舗、愛知県に9店舗、石川 県に3店舗出店し、従来のドラッグストアを5店舗、メガドラッグストアを2店舗閉店いたしました。これによ り、当連結会計年度末における店舗数は、売場面積300坪超の大型店83店舗、300坪タイプ62店舗、小型店5店舗の 合計150店舗となりました。
食品:構成比55.3%(54.1%)、18.9%増
ゲンキーの株価:
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2772.T
PI研のコメント:
・ゲンキーが7/22、2016年6月期の本決算を公表しました。結果は増収減益とやや厳しい決算ですが、売上高は16.4%増と成長戦略に重点をおいた決算となりました。ゲンキー自身も、「New300坪タイプの店舗を福井県に8店舗、岐阜県に15店舗、愛知県に9店舗、石川 県に3店舗出店、・・」とNew300坪タイプが戦略店舗となっており、ここに経営資源を集中しているといえます。実際、投資キャッシュフローも営業キャッシュフローの289.91%と、異常値です。それだけ、ここは攻めとの強い経営判断が働いたと思われます。ゲンキーの強さは、今期、大きく上昇したとはいえ、経費比率18.42%にあり、これを武器に、「EDLC(エブリデイローコスト)及びEDLP(エブリデイロープライス)の追求に尽力」、さらに、食品の売上構成比54.1%と、食品を武器にドラックストアだけでなく、食品スーパーの市場へも参入していることです。ちなみに、食品スーパーの経費比率は約25%ですので、18.42%は脅威的な数値といえます。ゲンキー、来期も大幅増収予想ですので、成長戦略をさらに推し進めるといえ、どのような新店開発を目指すのか、注目です。
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