トライアル、IoTへのトライ!
トライアルがIoTカートを導入、大量買いの顧客は購入額2割向上:
・日経Big Data:2016.07.07
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258673/070500131/?P=1
・製品に備えたセンサーから得たデータを活用し、成果を出しているケースはごく一部。各社はどのようにして死の谷を越えたのか。特集第2回はIoTカートを導入したトライアルが乗り越えた障壁を取り上げる。
・ポイント:
・タブレットの裏にあるリーダーに会員カードをかざし「ログイン」すると、顧客ごとに異なる商品値引きやポイントアップなどのクーポンが表示される。
・まずどの商品のクーポンを表示するのかは、顧客のプロフィルや購買履歴などを基に11のグループに分けている。こうしたレコメンドで商品が欲しいと思った顧客は画面上でクーポンを選択する。
・顧客はカートを押して移動する。店舗内には300個と同店の規模からすると1.5倍のビーコンを配置。顧客が食品や日用品などの売り場を移動すると、そのエリアで使えるクーポンに自動的に切り替わるようにした。
・それでもトライアルは7月に複数の主要店舗、10月に福岡県の店舗、来年1月に九州の店舗にIoTカートの展開範囲を広げていく。
・第2ステップで売り場の従業員の代わりとなる接客、第3ステップでは「セルフレジ」を見据えている。「家電を選ぶための情報をタブレットで提供したり、2階の売り場をセルフにしたりといったことを実現していきたい」(西川取締役)。
トライアル:
・https://www.trial-net.co.jp/
PI研のコメント:
・トライアルがIoTへ挑戦しています。タブレットをレジに搭載、ビーコンを棚に配置し、顧客の購入履歴をもとにした個別クーポンを配信する仕組みを開発し、実証に入ったとのことです。日経BigDataで詳細が掲載されていますが、システムは、独自開発であり、将来はセルフレジ、接客、レイアウト改善等への活用を視野にいれており、ユニークな試みです。ID付POS分析がいよいよハードと連動し、小売業界でも、まさにIoTが始まったといえます。トライアルは早くからIT部隊が中国の数百人を含め、独自開発体制が整っており、独自の発注システム、在庫管理システム、ID付POS分析の開発等に取り組んでおり、今回もその延長線上にあるといえます。今後、この実証実験の結果を福岡県の各店舗、そして、九州全域に広げてゆくとのことです。トライアル、時代を見据え、一歩先の取り組みへの挑戦といえます。ID付POS分析もいよいよ、新たな段階に入ったいえそうです。
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