オーケー、関西スーパー、決算比較!
オーケーvs関西スーパーマーケット:2016年3月期本決算
P/L:単位100万円
・東京都 兵庫県、 店舗数 89 65
・営業収益 307,568 120,081、売上高 307,568 118,089(対昨年 8.9 1.1)
・原価 242,273 89,884(78.8% 76.1%)、売上総利益 21.2% 23.9% 、経費 50,801 28,823 (16.5% 24.4%)、 人件費 32,043 14,275(売上比率:10.4% 12.1%)、営業収入 0 1,992(売上比率: 0.00% 1.69%)
・営業利益 14,493 1,374(売上比率:4.7% 1.2%)、経常利益 13,342 1,851(売上比率:4.3% 1.6%)、当期純利益 8,278 924(売上比率:2.7% 0.8%)
CF:単位100万円
・営業CF 22,374 2,546、当期純利益 14,063 1,548、減価償却費 2,749 1,297
・投資CF -35,051 -3,075(対営業CF 156.7% 120.8%)、有形固定資産 -20,877 -2,931、敷金等 -2,143 -52
・FC -12,677 -529
・財務CF 164 1,410、返済 1,711 2,148、配当 -1,386 -452
B/S:単位100万円
・総資産 188,593 53,258、回転率 1.6 2.2、純資産 73,346 26,765、資本金 2,868 7,277(対純資産:3.9% 27.2%)、利益・剰余金 66,207 11,008(対純資産 90.3% 41.1%)、ROA 4.4% 1.7%、自己資本比率 38.9 50.3、出店余力 -4.8% -13.0%、純資産比率 38.9% 50.3%、ROE 11.3% 3.5%
・現金 62,804 5,663(対総資産:33.3% 10.6%)、商品 4,240 2,829(対総資産 2.2% 5.3%)、出店関連合計 82,372 33,670 対総資産 43.7% 63.2% 店舗平均 926 518 土地 44,953 20,757 建物 16,616 7,012 敷金・保証金 20,803 5,901
・有利子負債 66,253 11,399(対総資産 35.1% 21.4%)、短期 28,713 1,912、長期 37,540 8,486、リース等 0 1,001 、 買掛金 36,313 7,075(対総資産:19.3% 13.3%)
PI研のコメント:
・依然として、異常な株価が続いている関西スーパーマーケットですが、すでにその8.04%の株式を取得し、第2位の株主となったオーケーとの決算を、財務3表連環分析2016をもとに、まとめてみました。P/L、CF、B/S順での比較となります。まずはP/Lですが、営業収益は 307,568 120,081、店舗数が 89 65ですので、かなりの差です。これは1店舗当たりの営業収益が34.55億円 18.47億円ですので、これだけの差がでます。いかにオーケーの収益力が高いかがわかります。その要因のひとつは経費比率16.5% 24.4%にあり、約8%の差ですので、いかにオーケーの競争力が高いかがわかります。ところが売上総利益は21.2% 23.9%ですので、経費差ほどの差はありません。結果、営業利益は4.7% 1.2%と、大きな利益差となります。CFですが、特徴的なのは有形固定資産 -20,877 -2,931、すなわち、新店関連への投資であり、約7倍、営業収益比が約2.5ですので、オーケーがいかに積極的な成長戦略を打ち出しているかがわかります。そして、B/Sですが、何といっても、現金 62,804 5,663(対総資産:33.3% 10.6%)であり、食品スーパー業界No.1の現金がオーケーですので、10倍以上の差となり、豊富なキャッシュをオーケーは蓄積しているといえ、これが今回の株式購入に充てられているといえます。ただ、オーケーは有利子負債も66,253 11,399(対総資産 35.1% 21.4%)と高いことから、純資産比率は38.9% 50.3%とやや低いのが気になるところです。ちなみに、ROEですがROE 11.3% 3.5%、純資産比率が低く、収益性が高いですので、オーケーは10%を超える高い数値となります。また、P/Lで1店舗当たりの営業収益が高かった結果、店舗平均の出店にかかわる資産は 926 518となり、オーケーは約2倍となります。このように、オーケーと関西スーパーマーケットはかなりキャッシュの創出(P/L)、キャッシュの配分(CF)、そして、キャッシュの蓄積(B/S)の構造が違うといえます。仮にオーケーの経営ノウハウが関西スーパーマーケットに導入された場合は、関西スーパーマーケットの経営ががらっとかわる可能性を秘めているといえます。今回のオーケーの関西スーパーマーケットの株式の大量購入がどのような結末になるのか、現時点ではわかりませんが、オーケーの今後の展開が気になるところです。
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