CPI(消費者物価指数)、2016年8月、コア指数-0.5%!
消費者物価指数:2016年8月度
・総務省統計局:9/30
・http://www.stat.go.jp/
・総合指数は2015年(平成27年)を100として99.7、前月と同水準 前年同月比は0.5%の下落
・生鮮食品を除く総合指数は99.6、前月と同水準 前年同月比は0.5%の下落
・食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は100.4、月比は0.1%の上昇 前年同月比は0.2%の上昇
・下落:前年同月比(寄与度)
・光熱・水道 電気代 -7.6%(-0.26)
・交通・通信 自動車等関係費 -3.2%(-0.27)・・・・・ ガソリン -12.5%(-0.26) など
・上昇:前年同月比(寄与度)
・食料 調理食品 1.6%(0.05) :きんぴら 4.8%(0.01) など
・被服及び履物 衣料 2.7%(0.04):ワンピース(春夏物)12.0%(0.01) など
消費者物価の基調的な変動:
・日本銀行:基調的なインフレ率を捕捉するための指標(速報):9/30
・http://www.boj.or.jp/research/research_data/cpi/cpipre.pdf
・総合(除く生鮮食品・エネルギー)・総合(除く食料・エネルギー)
⇒総合(除く生鮮食品・エネルギー): 7月0.5→8月0.4
・刈込平均値・ラスパイレス連鎖指数
⇒刈込平均値: 7月0.1→8月0.0
・上昇・下落品目比率
⇒上昇品目比率-下落品目比率: 7月29.6%→8月34.0%
PI研のコメント:
・9/30、総務省統計局からCPI(消費者物価指数)、2016年8月度が公表されました。同日、日銀からも基調的なインフレ率を捕捉するための指標(速報)が公表されました。まずは、CPIですが、コア指数が-0.5%と、依然として、厳しい結果となり、日銀が目標としている2.0%増を大きく下回っています。日銀の数値も0.4%増とプラスですが、こちらも目標数値には届かず、いずれの8月度も厳しい状況といえます。コア指数は食料を除いていますが、エネルギ-がさらに物価を押し下げているといえます。そのエネルギーを除いたコアコア指数も0.2%の上昇ですので、食料、エネルギーを差し引いても厳しい数値です。したがって、全体的に物価は上昇基調にはなく、厳しい状況といえます。日銀の他の指標を見ると、刈込平均は0.0%、上昇・下落品目比率も34.0%ですので、同様に全体的に厳しい状況といえます。こう見ると、日銀のCPIの目標2.0%は短期では厳しい状況といえ、今後、中長期で、どこまで目標達成に近づくかが焦点といえそうです。翻って、食品スーパーとしては当面、デフレ環境が続きそうですでの、デフレの中でどう消費者に向き合ってゆくか、冷静に物価の動向を見た上での政策立案が課題といえそうです。
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