ID-POS分析で新商品開発、救心錠剤!
ID-POS分析で分かった想像以上の現実、救心が戦略商品で20~30歳の“若返り”を実現:
・日経Big Data:9/30
・http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258673/092900159/?n_cid=nbpbdt_fbed
・動悸、息切れなどの際に使う強心薬を開発・販売する救心製薬(東京都杉並区)は、ID-POS分析などを活用してビジネスパーソン向けの製品を開発し、新たな市場を開拓した。
・こうした長年の課題に対応するため、2015年に開発を完了したのが「救心錠剤」。従来の救心では大人2粒の服薬数を1粒のタブレットで済むようにした。ケースもコンパクトなものにして、携帯性を持たせた。
すると救心購入者のうち70代女性が16.52%、60代女性が15.89%と圧倒的に多かった。男性でも70代の7.51%、60代の7.34%が多い。「想像以上に40~50代に売れていない」(堀副社長)ことを把握した。
・新規顧客が7割以上に:
・結果として、狙った通りに、購入者が若い層に20~30歳もシフトした(下図)。さらなるID-POSデータの分析でも、救心錠剤の購入者の7割以上が過去1年間に「救心」を購入していない、新規の顧客だった。
救心錠剤:
・http://www.kyushin.co.jp/brand/tablet.html
・1回1錠。扱いやすくのみやすい錠剤です。2スルッとのどを通るフィルムコーティング錠です。3
生薬特有の味・ニオイも気になりません。4片手でキャップが開け閉めできるプラボトル。
PI研のコメント:
・日経Big Dataが9/30、興味深い記事を掲載しました。テーマは「ID-POS分析で分かった想像以上の現実、救心が戦略商品で20~30歳の“若返り”を実現」です。救心製薬がカスタマーコミュニケーションズ社のID-POSデータの分析結果をもとに、新商品を開発し、新たな市場を開拓したとのことです。新商品開発のポイントは「「想像以上に40~50代に売れていない」(堀副社長)ことを把握」とのことで、この世代へ照準を絞ったことにあるとのことです。「救心錠剤」という商品名であり、「1回1錠。扱いやすくのみやすい錠剤です。2スルッとのどを通るフィルムコーティング錠です。3生薬特有の味・ニオイも気になりません。4片手でキャップが開け閉めできるプラボトル。」と大きく4つの特徴があるとのことです。さらに興味深いのは、「救心錠剤の購入者の7割以上が過去1年間に「救心」を購入していない、新規の顧客」とのことです。これは単なる未購入顧客ではなく、その未購入顧客が既存の救心製品を購入していない顧客とのことですので、救心錠剤の購入顧客、かつ、救心製品の未購入顧客を算出していますので、やや複雑な検証をしていることです。ID-POS分析は精度の高い検証ができるかどうかが、実務の上では重要なポイントとなりますが、今回のケースはその意味でも興味深いID-POS分析の事例かと思います。
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