アオキスーパー、第3四半期、増収減益、原価上昇!
アオキスーパー、2017年2月、第3四半期、1/5
・http://www.aokisuper.co.jp/ir/documents/2017Q3_000.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:276.07億円
・自己資本比率:63.8%(昨年60.8%)
・現金及び預金:87.58億円(総資産比 31.73%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比 0.00%)
・買掛金 :57.89億円(総資産比 20.97%)
・利益剰余金 :156.58億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:789.30億円(1.1%) 、営業利益:17.86億円(△20.6%)
・経常利益:18.45億円(△19.8%)、当期純利益:10.59億円(△15.3%)
・ ⇒ 通期予想:営業収益:1,055.00億円(0.7%:進捗74.82%)、営業利益:26.50億円△11.8%:進捗67.40%)
・原価:85.10%(昨年 84.21%):+0.89、売上総利益:14.90%(昨年 15.79%):-0.89
・経費:17.17%(昨年 17.39%):-0.22
・マーチャンダイジング力:-2.27%(昨年-1.60%):-0.67
・その他営業収入:4.63%(昨年4.61%):+0.02
・営業利益:2.36%(昨年 3.01%):-0.65
アオキスーパーのコメント:
・当流通業界におきましては、消費者マインドに持ち直しの動きがみられるものの、引き続き店舗間競争が激化していること、労働需給が引き締まり基調にあることなど、依然として厳しい経営環境が続いております。
・このような状況におきまして当社は、3月に刈谷店・4月に大高店・6月に前後店・10月に長久手店をリニューアルオープンいたしました。また、11月にリニューアルオープンの大治店は、より機能的で清潔感のある店舗デザ インへ一新いたしました。なお、植田店の建物底地を8月に取得しております。
・販売促進企画として、創業75年にあたり「創業75年祭」を開催し、お買物券プレゼント・中日劇場の観劇ご招待 等を実施いたしました。加えて、ポイントカードの新規会員募集やお客様を対象とした食品メーカーとの共同企画 によるIHクッキング教室(本社ビル3F)の開催を引き続き実施いたしました。また、競合店対策のため、恒例 となりました四半期に一度の大感謝祭・週に一度の日曜朝市及び「95円均一」(本体価格)等の企画を継続実施いた しました。
Kabtan:1/5
・アオキスーパ、3-11月期(3Q累計)経常が20%減益で着地・9-11月期も36%減益
・https://kabutan.jp/news/?b=k201701050002
・アオキスーパー <9977> [JQ] が1月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比19.8%減の18.4億円に減り、通期計画の27億円に対する進捗率は68.3%となり、5年平均の69.5%とほぼ同水準だった。
アオキスーパーの株価:1/6
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9974.T
・時価総額17,000百万円(1/6) =1,360円(1/6) × 12,500,000株(1/6)
・株価 1,360円(1/6)=PER(会社予想):10.21倍(1/6)×EPS 133.21円(2017/02)
・株価1,360円(1/6)=PBR(実績):0.87倍(1/6)×BPS 1,563.11円(2016/2)
PI研のコメント:
・アオキスーパ―が1/5、2017年2月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収減益、特に利益はいずれの段階でも2桁減の厳しい決算となりました。Kabtanでも、「・・、着地・9-11月期も36%減益」と報道しているいるように、この第3四半期のみではさらに減益ですので、厳しい状況にあるといえます。その要因ですが、原価が+0.89ポイントと大きく上昇したことが要因であり、結果、売上総利益は14.90%と、15.00%を割る厳しい状況であり、恐らく食品スーパー業界では最も低い荒利であろうと思われます。通常、これだけ高い原価の場合は、その背後にさらに低い経費率が必要ですが、アオキスーパーの場合は17.17%ですので、業界でも屈指の低さですので、これ以上さげることは難しいといえ、結果、逆ザヤ、売買差益はマイナスとなっています。今期はできれば原価を下げたいところだったか思いますが、コメントにもあるように「引き続き店舗間競争が激化」とのことで競争上、値引きを等を含めた価格訴求をかけざるを得なかったのではないかと思われます。これをプラスにもってゆくには、その他の収入、すなわち、不動産、物流収入等がポイントとなりますが、今期は昨年の4.61%をわずかに上回る4.63%となり、これで営業利益は差し引きプラスとなりましたが、原価の上昇をカバーするにはおよばず、減益となりました。それにしても、これだけ低い原価の食品スーパーはまずないといえ、これがアオキスーパーの強さ、競争力の源泉といえます。結果、利益の確保は強力な集客力による不動産収入と規模の拡大による物流収入がポイントとなりますが、今期は双方に課題が残る結果といえます。これを踏まえ、株価も下落、PBRも0.87倍であり、投資家は厳しい評価をしているといえます。アオキスーパー、今期は厳しい決算となりそうですが、来期、どのように業績改善をはかるか、まずは原価の改善、さらには、既存店の活性化を踏まえた成長戦略も課題といえますが、どのような方針を打ち出すか、その動向に注目です。
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