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January 28, 2017

カワチ薬品、第3四半期、増収、大幅増益!

カワチ薬品、2017年3月、第3四半期、1/25
・http://www.cawachi.co.jp/newsrelease/pdf/ir-tan20170125.pdf

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:1,881.71億円
・自己資本比率:47.3%(昨年49.0%)
・現金及び預金:304.15億円(総資産比 16.17%)
・有利子負債:358.31億円(総資産比 19.05%)
・買掛金 :423.73億円(総資産比 22.52%)
・利益剰余金 :644.96億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:2,007.14億円(2.1%) 、営業利益:45.23億円(40.8%)
・経常利益:54.94億円(31.7%)、当期純利益:33.83億円(35.6%)
  ⇒ 通期予想:売上高:2,675.00億円(2.6%:進捗 75.04%)、営業利益:55.00億円(18.1%:進捗 82.24%)
・原価:78.83%(昨年 79.12%):-0.29、売上総利益:21.17%(昨年 20.88%):+0.29
・経費:18.93%(昨年 19.25%):+0.32
・営業利益:2.24%(昨年 1.63%):+0.61

カワチ薬品のコメント:
・当社グループが属するドラッグストア業界におきましては、小売各社の異業態間の戦いに加え、競合各社の出店 増や価格競争の熾烈化が続く等、経営環境は一層厳しさを増しております。
・このような中、当社グループでは、強固なエリア基盤構築による更なる優位性の確保と効率化を目的に、ドミナ ントエリアへの出店を進めるとともに、競争激化に対応するべく販売価格や品揃えの見直しを図る一方、健康や美 容に関するカウンセリング機能の強化に努めてまいりました。
・新規出店につきましては、既存地区である、栃木県に4店舗、茨城県に3店舗、宮城県、福島県、千葉県、新潟 県に各1店舗、計11店舗を出店いたしました。調剤薬局につきましては、福島県に2件、岩手県、山形県に各1 件、計4件を既存店に併設いたしました。なお、茨城県の1店舗をリロケーションのため退店し、調剤薬局は岩手 県、東京都の各1件、計2件を閉局いたしました。これにより当社グループの店舗数は、計307店舗(内、調剤併設93店舗)となりました。

日本経済新聞:決算サマリー(Beta):1/25
・カワチ薬品の16年4~12月期、純利益35.6%増33億円
・http://www.nikkei.com/article/DGXLRST0473107T10C17A1000000/
・カワチ薬品が25日に発表した2016年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比35.6%増の33億円となった。売上高は前年同期比2.1%増の2007億円、経常利益は前年同期比31.8%増の54億円、営業利益は前年同期比40.8%増の45億円だった。
・売上高は増収となり、光熱費が低下したこと等から販売管理費が抑制されたため、純利益は増加、営業利益は増益、経常利益は増益となった。 
・今期の年間配当は前期と同じ45円の予想。
・2017年3月期は純利益が前期比102.5%増の40億円、売上高が前期比2.6%増の2675億円、経常利益が前期比12.3%増の66億円、営業利益が前期比18.1%増の55億円の見通し。

カワチ薬品の株価:1/26
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2664.T
・時価総額 73,480百万円(1/26) = 2,989円(1/26) × 24,583,420株(1/26)
・株価 2,989円(1/26)=PER(会社予想):17.12倍(1/26)×EPS 174.68円(2017/03)
・株価 2,989円(1/26)=PBR(実績):0.77倍(1/26)×BPS 3,904.28円(2016/3)

PI研のコメント:
・カワチ薬品が1/25、2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収、大幅増益の好決算となりました。今回のブログでは日本経済新聞の記事を入れましたが、この記事はすべてAIで書かれたとのことで、記者が全く関与していない記事だそうです。まだはじまったばかりでBeta版ですが、AI、すなわち、人口知能が書いた決算サマリー記事を見ると興味深いといえます。全体がコンパクトにまとまっており、P/L、特に、純利益を重視していることがわかります。通常は売上高、営業利益、経常利益、純利益の順で言及される決算内容ですが、このAIの記事は売上高、純利益を基本に、そこからその要因に言及してゆき、経常利益、最後に営業利益となります。また、カワチ薬局は小売業ですので、売上高の増減は新店の影響が強く反映されるのですが、この点については、サマリーということもあり、言及なしです。今後、AIですので、機会学習が進み、さらに、ブラッシュアップされてくると思いますが、それなりのAIの特徴が出ているといえます。カワチ薬品ですが、この記事を補う内容として、特に、営業利益が大幅増益になった要因は原価、経費、双方が改善し、ダブルで利益を押し上げたことが大きいといえます。また、新店ですが、今期は「計11店舗を出店」ですので、全体の307店舗の中で3.59%ですので、増収にはなりましたが、大きく押し上げるまでにはいかず2.1%でとどまったといえます。カワチ薬品、利益は順調に回復基調ですので、課題の成長戦略をどう押し進めてゆくか、残された四半期、そして、来期の動向に注目です。

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