ヤマナカ、第3四半期、減収、大幅減益!
ヤマナカ、2017年3月、第3四半期、1/23
・http://www.super-yamanaka.co.jp/ir/pdf/60-3.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:402.36億円
・自己資本比率:39.2%(昨年38.7%)
・現金及び預金:28.37億円(総資産比 7.05%)
・有利子負債:108.91億円(総資産比 27.07%)
・買掛金 :60.64億円(総資産比 15.08%)
・利益剰余金 :51.53億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:743.33億円(△0.2%) 、営業利益:2.24億円(△62.3%)
・経常利益:2.88億円(△55.5%)、当期純利益:1.28億円(△29.5%)
⇒ 通期予想:営業収益:1,000.00億円(△0.3%:進捗 74.34%)、営業利益:6.50億円(△47.6%:進捗 34.47%)
・原価:74.54%(昨年 74.25%):+0.29、売上総利益:25.46%(昨年 25.75%):-0.29
・経費:30.59%(昨年 30.34%):+0.25
・マーチャンダイジング力:-5.13%(昨年-4.59%):-0.54
・その他営業収入:5.50%(昨年5.43%):+0.07
・営業利益:0.37%(昨年 0.84%):-0.47
ヤマナカのコメント:
・当社グループは、中期3ヵ年計画に掲げる①当社の強みを最大限発揮、②店舗及び本部の生産性向 上、③働き甲斐のある職場作りの3つを経営課題の軸として取り組んでおります。
・販売政策では、自社ポイントカードに電子マネー機能を追加した「グラッチェプラスカード」を平成28年11月よ り導入し、精算時の利便性を高めるとともに会員様優待商品セールの強化や販売データを活用した販売促進、「クッ キングさぽ~と」コーナーでのメニュー提案型売場を展開し、競合他社との差別化に取り組んでまいりました。
・商品政策では、簡便化、シニア、健康を基軸とした商品の品揃えを充実させるとともに、連結子会社サンデイリ ー株式会社と連携し、デリカ部門の米飯類の拡充や名物商品の開発を進めてまいりました。また、生鮮部門強化の 取り組みとして、地産地消売場の拡充や物産フェアなどの企画を実施いたしました。
・店舗政策では、機能的な300坪スタイルの地域に密着したスーパーマーケットを目指し、平成28年11月に小田井店 (愛知県名古屋市西区)を建替え、リニューアルオープンいたしました。また、お客様のご要望にお応えする品揃え とサービスの向上を図り、食生活提案型スーパーマーケットとしての当社の強みを発揮するため、同年5月にザ・ チャレンジハウス味美(愛知県春日井市)をヤマナカ味美店へ、同年10月にザ・チャレンジハウス三郷(愛知県尾 張旭市)及びザ・チャレンジハウス共栄(愛知県瀬戸市)をそれぞれヤマナカ三郷店、ヤマナカ共栄店へ業態変更 するとともに、既存店舗の活性化を図るため、形原店(愛知県蒲郡市)、二川店(愛知県豊橋市)、高横須賀店(愛 知県東海市)、高浜店(愛知県高浜市)などの改装を実施いたしました。
Kabutan:1/23
・ヤマナカ、4-12月期(3Q累計)経常が55%減益で着地・10-12月期は赤字転落
・https://kabutan.jp/news/?b=k201701230001
・ヤマナカ <8190> [名証2] が1月23日後場(14:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比55.5%減の2億8800万円に大きく落ち込み、通期計画の7億円に対する進捗率は41.1%にとどまり、5年平均の55.7%も下回った。
・直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は3800万円の赤字(前年同期は2億5900万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.0%→-0.3%に悪化した。
ヤマナカの株価:1/24
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8190.N
・時価総額 14,543百万円(1/24) =712円(1/24) × 20,425,218株(1/24)
・株価712円(1/24)=PER(会社予想):39.08倍(1/24)×EPS 18.22円(2017/03)
・株価 712円(1/24)=PBR(実績):0.86倍(1/24)×BPS 824.52円(2016/3)
PI研のコメント:
・ヤマナカが1/23、2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。食品スーパーの大半は2月期決算ですが、いよいよ、3月期決算の公表がはじまりました。その結果ですが、減収、大幅減益と厳しい結果です。原価、経費、双方が上昇、ダブルで利益を圧迫したことが要因といえます。それにしても、経費比率30.59%は食品スーパー業界の中でも極めて高い数値であり、これがヤマナカの利益を押し下げており、ここの改善が大きな課題といえます。一般に、仕入販売が主体の食品スーパーでは30%以上の粗利を確保するのは極めて困難であり、これだけの高い経費比率で利益を算出するには、不動産収入や物流収入等で相殺するしかなく、ヤマナカのその他営業収入も5.50%という高い数値です。ただ、この数値を引き上げるには高い成長性が鍵を握っていますので、今期の減収はその意味でも厳しい経営状況といえます。また、Kabutanによれば、「直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は3800万円の赤字」とのことですので、この第3四半期は特に厳しい状況であったといえます。ただ、株価はこのような状況においても上昇しており、投資家は買いと判断したといえそうです。PERも利益が厳しかったこともありますが、39.08倍と異常な高さです。ヤマナカ、今期の厳しい決算を受けて、残された四半期、そして、来期に向けて、どのような改善策を打ち出すのか、その動向に注目です。
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