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January 18, 2017

コスモス薬品、中間決算、増収増益、新店41店舗!

コスモス薬品、2017年5月、第2四半期、1/11
・http://www.cosmospc.co.jp/pdf/170111_2Qtanshin.pdf

CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー: 131.33億円(昨年98.19億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△135.68億円(103.32%:昨年(△151.07億円)
  ⇒有形固定資産の取得による支出 :△137.99億円(昨年 △165.46億円)
財務活動によるキャッシュ・フロー:△42.52億円(昨年103.57億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):△46.88億円 (昨年50.69億円)

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産: 2,093.43億円
・自己資本比率:40.2%(昨年 37.6%)
・現金及び預金:225.94億円(総資産比 10.80%)
・有利子負債:184.77億円(総資産比 8.83%)
・買掛金 :824.28億円(総資産比 .39.38%)
・利益剰余金 :757.36億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:2,470.44億円(14.1%) 、営業利益:118.80億円(29.8%)
・経常利益:130.43億円(28.2%)、当期純利益:86.83億円(41.5%)
  ⇒ 通期予想:売上高:4,900.00億円(9.6%:進捗 50.42%)、営業利益: 187.00億円(0.3%:進捗 63.53%)
・原価:79.89%(昨年 80.43%):-0.54、売上総利益:20.11%(昨年 19.57%):+0.54
・経費:15.30%(昨年 15.35%):-0.05
・営業利益:4.81%(昨年 4.22%):+0.59

コスモス薬品のコメント:
・当社グループは消費者にとって「安くて、近くて、便利なドラッグストア」を目指して力 を注いでまいりました。具体的には、単純化・標準化・平準化を行うことによって店舗運営コストを抑制し、「毎 日安い(エブリデイ・ロー・プライス)」政策に磨きをかけてまいりました。つまり、ごく限られた期間の「派手 な安さ」ではなく、ご来店いただく全てのお客様が「安心の低価格」をいつも実感できるような店舗運営を目指し ました。
・また、自社競合による一時的な収益性の低下も厭わず、次々と新規出店を行いました。同時に、新商勢圏への店 舗網拡大も図ってまいりました。これにより、新規出店につきましては、中部地区に1店舗、関西地区に4店舗、 中国地区に11店舗、四国地区に5店舗、九州地区に20店舗の合計41店舗を開設いたしました。また、スクラップ& ビルドにより4店舗を閉鎖したことで、当第2四半期連結累計期間末の店舗数は775店舗となりました。

日本経済新聞:1/12
・コスモス薬品の6~11月、経常益28%増 猛暑で飲料好調
・http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11563710R10C17A1DTA000/
・コスモス薬品が11日発表した2016年6~11月期の連結決算は、経常利益が前年同期比28%増の130億円となり、同期間では2年連続で最高益を更新した。西日本を中心に夏場の気温が高かったことで、清涼飲料やビールなどの販売が伸びた。一部メーカーからの仕入れ条件が改善し、粗利率が向上したことも貢献した。

コスモス薬品の株価:1/17
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3349.T
・時価総額 427,809百万円(1/17) = 21,390円(1/17) × 20,000,400株(1/17)
・株価 21,390円(1/17)=PER(会社予想):31.37倍(1/17)×EPS 681.83円(2017/05)
・株価 21,390円(1/17)=PBR(実績):5.03倍(1/17)×BPS 4,253.58円(2016/2)

PI研のコメント:
・1/11、コスモス薬品が2017年5月期の中間決算を公表しました。結果は増収増益、すべての指標が2桁増となる好決算となりました。日経新聞も、「経常利益が前年同期比28%増の130億円となり、同期間では2年連続で最高益を更新」と報じており、過去最高益となりました。通期予想の進捗率も、営業利益ベースで63.53%であり、優に50%を超えており、今期、好決算が期待されます。特に、この中間期では、原価が-0.54ポイントと大きく改善されており、これが利益を押し上げたといえます。それにしても、日経新聞によれば、「清涼飲料やビールなどの販売が伸びた。一部メーカーからの仕入れ条件が改善し、粗利率が向上」と報じていますが、ドラックストアというよりも、食品スーパーのコメントともいえ、それだけ、食品がコスモス薬品を大きく牽引していることがわかります。一方、売上高の方ですが、「新規出店につきましては、中部地区に1店舗、関西地区に4店舗、 中国地区に11店舗、四国地区に5店舗、九州地区に20店舗の合計41店舗を開設」と、中間時点で41店舗、全体が775店舗ですので、全店の5%の新店であり、積極的な成長戦略を推し進めています。コメントでも「一時的な収益性の低下も厭わず、次々と新規出店を行い」とのことですので、成長戦略への強い経営の意思が感じらます。実際、CFでも投資キャッシュフローが営業キャッシュフローの103.32%ですので、全キャッシュを成長戦略に配分しており、それだけ、ここは攻めとの確信をもった経営判断といえます。これを受けて、株価も高値で推移、PERは31.37倍、PBRも5.03倍ですので、投資家の評価は極めて高く、小売業業界の中でも極限の数値といえます。コスモス薬品、この好調な決算を背景に、さらに成長戦略を推し進めると思われ、今後、「新商勢圏への店 舗網拡大」をどう図ってゆくのか、その動向に注目です。

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