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January 05, 2017

ニトリH、第3四半期、都心戦略好調、増収増益!

ニトリホールディングス 、2017年2月、第3四半期、12/22
・http://www.nitorihd.co.jp/news/items/HP_2017_3Q_tanshin.pdf

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:4,618.39億円
・自己資本比率:80.3%(昨年 79.5%)
・現金及び預金: 568.32億円(総資産比 12.31%)
・有利子負債:7.50億円(総資産比 0.17%)
・買掛金 : 168.98億円(総資産比 3.66%)
・利益剰余金 : 3,486.99億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:3,790.16億円(13.2%) 、営業利益:702.06億円(28.3%)
・経常利益:711.75億円(26.1%)、当期純利益:475.95億円(35.7%)
  ⇒ 通期予想:売上高:5,000.00億円(9.1%:進捗75.81%)、営業利益:790.00億円(8.2%:進捗88.87%)
・原価:45.34%(昨年 47.17%):-1.83、売上総利益:54.66%(昨年 52.83%):+1.83
・経費:36.14%(昨年 36.48%):-0.34
・営業利益:18.52%(昨年 16.35%):+2.17

ニトリホールディングス のコメント:
・家具・インテリア業界におきましても、業態を超えた販売競争の激化及び物流コストの上昇等により引き続き厳 しい経営環境が続いております。
・当第3四半期連結累計期間におきましては、寝具・寝装品等の季節商品を中心にカーテン、クッション、キッ チン・ダイニング用品等のホームファッション商品が売上を牽引したことや、新規出店を加速させた都市型店舗 が新たな客層の拡大に寄与したこと等から増収増益の結果となりました。
・当社グループの取り組みといたしましては、新たな商品戦略として価格帯別のブランドを構築し、生活に必要 なグッズを低価格で気軽に楽しく揃えられるプライス・ブランド「DAY Value」について当第3四半期よりカー テンや寝装カバーリング等で展開を開始し、販売が好調に推移しております。また、平成29年秋にはより品質や デザインを重視したクオリティ・ブランド「&Style」の展開を計画しており、様々なニーズに対応できるコー ディネートの提案を推進してまいります。さらに、当期秋冬コーディネート企画商品「Cafe Time」「WINTER HOLIDAY」についても販売実績を伸ばしております。また、バーティカルマーチャンダイジング活動を継続し、 複数商品での原材料の共通使用やオリジナルパーツの開発、パッケージサイズの小型化等、全体最適の観点から 商品開発を行い、コスト削減の追求と更なる商品力強化に取り組んでおります。
・商品開発といたしましては、秋冬の高機能商品でカラダから発散される水分を熱に変える吸湿発熱素材を使用 した「Nウォーム」シリーズは、更なる機能向上のため吸湿発熱わたのボリュームを増やすことで保温力向上を 実現したことや、キッズ関連商品等の取扱品種の拡大により前年同期を上回る売上高となりました。家具におい ては、自社開発のベッドマットレス「Nスリープ」シリーズにおいてバリエーションを拡大し、固めのポケット コイルを使用することによりフィット感を維持しながらサポート力を向上させたハードタイプの販売を開始し、 好調に販売実績を伸ばしております。また、品質・機能へのこだわりに加えて、多彩な色・サイズ・デザインか ら組み合わせを選べる「NITORI STUDIO」のベッドフレームやソファが引き続き順調に売上を伸ばしておりま す。さらに、帝人株式会社と共同開発を行った吸水性能・速乾性能に優れ、軽くしなやかな着心地が特徴の「かるさらバスローブ」が2016年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
・国内の出店につきましては、髙島屋港南台店や中目黒店、デコホーム渋谷東急東横店、上野マルイ店をはじめ 都心部や百貨店への出店を継続しており、当第3四半期連結累計期間において関東地区で17店舗(出店19店舗、 閉店2店舗)、近畿地区で9店舗、その他日本国内で9店舗、計35店舗増加し国内の店舗数は418店舗となりま した。
・海外の出店につきましては、中国で上海七宝万科広場店及び南京21世紀太陽城店を出店し10店舗に到達し た他、台湾に2店舗を出店いたしました。これらの結果、海外の店舗数は台湾26店舗、米国5店舗、中国10店舗 と合わせて41店舗となり、当第3四半期連結会計期間末における国内・海外の合計店舗数は459店舗となってお ります。

ニトリホールディングス の株価:1/4
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9843.T
・時価総額 1,534,687百万円(10:29) = 13,410円(10:29) ×114,443,496株(1/4)
・株価13,410円(10:29)=PER(会社予想): 28.91倍(10:29)×EPS 463.92円(2017/02)
・株価13,410円(10:29)=PBR(実績):4.01倍(10.29)×BPS 3,340.07円(2016/2)

PI研のコメント:
・ニトリホールディングスの業績が好調です。12/22に公表された2017年2月の第3四半期決算が大幅な増収増益、特に、利益はいずれの段階でも25%以上の増益です。原価が-1.83ポイントと大きく改善したことに加え、経費も-0.34ポイント改善、ダブルで利益を押し上げたことが要因といえます。コメントでも「バーティカルマーチャンダイジング活動を継続し、 複数商品での原材料の共通使用やオリジナルパーツの開発、パッケージサイズの小型化等、全体最適の観点から 商品開発を行い、コスト削減の追求と更なる商品力強化、・・」とバーティカルマーチャンダイジングが効を奏しているといえます。それにしても、ニトリホールディングスの原価率は45.34%と、小売業では異例の低さであり、まさに、バーティカルマーチャンダイジングの成果といえます。食品スーパーでいえば、惣菜の数値に近いといえ、生鮮3品のバーチカルマーチャンダイジングに製造加工の付加価値を加えると、このような数値となりますが、ニトリホールディングスはずべての商品でこのような政策の実現を目指しているといえます。また、今期は都心部への新規出店が好調であり、「髙島屋港南台店や中目黒店、デコホーム渋谷東急東横店、上野マルイ店をはじめ 都心部や百貨店への出店を継続、・・」とのことで、これが売上高を大きく牽引したといえます。現在459店舗、通期予想の売上高は5,000億円ですので、1店舗10億円弱ですが、都心部はこの数倍といえますので、成功すれば莫大な売上増となり、この好調な結果をいかし、今後、さらに、都心部戦略が強化されるのではと思います。これを受けて、株価は好調、時価総額も売上高の約3倍、1兆5,000億円強、PERも28.91倍、PBRも4.01倍と高く、投資家の利益、そして、資産への評価は極めて高いといえます。ニトリホールディングス、すでに通期予想の利益の進捗率が88.87%ですので、本決算、どこまで利益を伸びるか、その結果に注目です。

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