セブン&アイHvsイオン、決算比較、第3四半期!
セブン&アイHとイオンの決算比較:2017年2月度、第3四半期
・前者はセブン&アイH、後者がイオン:
・http://www.7andi.com/dbps_data/_template_/_user_/_SITE_/localhost/_res/ir/library/kt/pdf/2017_0112kt.pdf
・http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1429790
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:5兆3,405.00億円
⇒総資産:8兆6,747.51億円
・自己資本比率:41.6%(昨年 43.6%)
⇒ 自己資本比率:12.5%(昨年 13.9%)
・現金及び預金: 1兆1,324.08億円(総資産比 21.21%)
⇒ 現金及び預金: 6,542.93億円(総資産比 7.55%)
・有利子負債:1兆666.42億円(総資産比 19.98%)
⇒有利子負債:2兆2,536.37億円(総資産比 25.98%)
・買掛金 :4,475.94億円(総資産比 8.39%)
⇒買掛金 :9,343.83億円(総資産比 10.71%)
・利益剰余金 :1兆7,716.94億円
⇒利益剰余金 :5,466.37億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:4兆2,889.29億円(△5.0%) 、営業利益:2,740.06億円(5.0%)
⇒営業収益:6兆998.60億円(1.1%) 、営業利益: 853.76億円( 5.6%)
・経常利益:2,764.01億円( 6.6%)、当期純利益:755.38億円(△39.8%)
⇒経常利益:850.40億円(3.7%)、当期純利益:△172.56億円( %)
・原価:77.26%(昨年 77.93%):-0.67、売上総利益:22.74%(昨年 22.07%):+0.67
⇒原価:72.63%(昨年 73.14%):-0.51、売上総利益:27.37%(昨年 26.86%):+0.51
・経費:41.15%(昨年 38.73%):+2.42
⇒経費:38.52%(昨年 37.85%):+0.67
・マーチャンダイジング力:-18.41%(昨年-16.66%):-1.75
⇒マーチャンダイジング力:-11.15%(昨年-10.99%):-0.16
・その他営業収入:26.48%(昨年 23.81%):+2.67
⇒その他営業収入:12.73%(昨年 12.50%):+0.23
・営業利益:8.07%(昨年 7.15%):+0.92
⇒営業利益:1.58%(昨年 1.51%):+0.07
株価:
・時価総額 4,283,288百万円(1/13) = 4,832円(1/13) × 886,441,983株(1/13)
⇒時価総額 1,498,838百万円(1/12) = 1,719円(1/12) × 871,924,572株(1/12)
・株価 4,832円(1/13)=PER(会社予想):53.40倍(1/13)×EPS 90.48円(2017/02)
⇒株価 1,719円(1/12)=PER(会社予想): 143.97倍(1/12)×EPS 11.94円(2017/02)
・株価 4,832円(1/13)=PBR(実績):1.92倍(1/13)×BPS 2,511.93円(2016/2)
⇒株価 1,719円(1/12)=PBR(実績):1.33倍(1/12)×BPS 1,295.64円(2016/2)
PI研のコメント:
・1/11、イオン、1/12、セブン&アイHが公表した2017年2月期の第3四半期決算の双方をB/S、P/Lで比較しました。前者がセブン&アイH、後者がイオンです。まずはB/Sですが、総資産の差が約3兆円、イオンが高く、いかに資産が巨大であるかがわかります。その要因はイオン銀行とセブン銀行の差にあるといえ、イオン銀行は決済中心のセブン銀行と違い預金があり、それを貸し出し、利ザヤを稼ぐことが主な業務のため、1兆円以上の資産が計上されるためです。ただ、これが自己資本比率にも影響し、預金が負債に2兆円以上計上されますので、セブン&アイHと比べ極端に低く、12.5%と異常に低い数値となります。これは有利子負債も影響しているといえ、その差、約5,000億円弱ですので、イオンは2重の自己資本比率の低さへの影響を受けているといえます。一見、不安な水準ですが、預金はすぐに返済する必要はないですので、実質、約30%は自己資本を押しあげているとも見れますので、セブン&アイHとほぼ同じと見てもよいかと思います。B/Sでは、これ以外には利益剰余金の違いであり、約1兆円、セブン&アイHが高く、これまでの利益の蓄積の差が大きいことがわかります。一方、P/Lですが、大きな構造はよく似ており、売買差益、すなわち、マーチャンダイジング力では全く、利益がでない構造であり、どちらも、その他営業収入に依存する構造といえます。というよりも、その他営業収入がむしろ利益の源泉ともいえ、小売業=マーチャンダイジングではなく、小売業の集客力を通じて、その他営業収入で利益を生み出す新業態とみることもできます。それにしても、セブン&アイHのこの数値は26.48%、セブンイレブンというフランチャイズシステムが主要業態でるあるからこそともいえますが、異常な数値といえます。今後、両企業ともに、単純な小売業態とは別業態となったといえ、どのような収益構造、そして、資産を形成してゆくのか、その経営方針に注目です。
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