サンドラック、第3四半期、増収増益、インバウンド鈍化!
サンドラッグ、2017年3月、第3四半期、2/9
・http://contents.xj-storage.jp/xcontents/99890/6f46bae5/66cf/40c6/9f8d/0669d6afc272/140120170201487752.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:2,195.85億円
・自己資本比率:59.5%(昨年 61.4%)
・現金及び預金:462.89億円(総資産比 21.08%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比 0.00%)
・買掛金 :630.59億円(総資産比 28.72%)
・利益剰余金 :1,510.46億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:3,993.75億円(5.4%) 、営業利益:259.11億円(2.4%)
・経常利益:265.03億円(2.5%)、当期純利益:176.26億円(6.8%)
⇒ 通期予想:売上高:5,280.00億円(4.8%:進捗 75.64%)、営業利益:340.00億円(3.6%:進捗 76.21%)
・原価:75.51%(昨年 75.54%):-0.03、売上総利益:24.49%(昨年 24.46%):+0.03
・経費:18.01%(昨年 17.79%):+0.22
・営業利益:6.48%(昨年 6.67%):-0.19
サンドラッグのコメント:
・ドラッグストア業界におきましては、同業他社による積極的な出店や価格競争に加え、他業種からの参入やM& Aの動きが増加しつつあり、更に厳しい経営環境が続いております。
・このような状況のもと、当社グループは、引き続き、「安心・信頼・便利の提供」をキーワードに、お客様のニ ーズにお応えする質の高い出店やサービスレベルの向上、プライベートブランド商品の開発、新業態の開発、店舗 改装など積極的に取り組み、活性化を図ってまいりました。
・ドラッグストア事業は、積極的に店舗改装を実施し、業態転換なども含め食品等の販売に注力してまいりました が、天候不順やインバウンド関連商品の販売鈍化などの影響により、既存店売上高は前年同期を若干下回りました。 また、マーチャンダイジングの改善などにより売上総利益の改善に取り組むとともに、経費面においては、引き続 き光熱費の削減や業務効率化による経費の削減に努めました。
・ディスカウントストア事業は、上期においては西日本の長期的真夏日等の影響もあり、夏物関連商品などの季節 商材が好調に推移し、第3四半期は冬物関連商品などの季節商材が好調に推移いたしました。そして、引き続き医 薬品や食品等の販売に注力したことなどにより、既存店売上高は前年同期を上回りました。一方で、自動発注シス テム導入に伴う一部在庫の処分による影響や、相対的に利益率の低い食品などの販売増加により、売上総利益率は 若干の低下となりました。また、経費面においては、引き続き光熱費などの削減に努めましたが、売上増加に伴う 人員の増強や10月からの社会保険料増加などの影響もあり、人件費率は増加いたしました。
Kabtan:2/10
・サンドラッグが大幅反落、インバウンド関連鈍化などで17年3月期業績を下方修正
・https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201702100174
・サンドラッグ<9989>が大幅反落。9日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を5420億円から5280億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を357億2000万円から342億円(同3.6%増)へ、最終利益を242億円から232億円(同7.6%増)へ下方修正したことが嫌気されている。
・積極的な店舗改装を実施し、食品などの販売に注力したものの、天候不順やインバウンド関連商品の販売鈍化および新規出店の遅れなどの影響が要因としている。
サンドラッグの株価:2/17
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9989.T
・時価総額 501,055百万円(2/17) =7,460円(2/17) × 67,165,592株(2/17)
・株価7,460円(2/17)=PER(会社予想):19.06倍(2/17)×EPS 391.37円(2017/03)
・株価7,460円(2/17)=PBR(実績): 3.34倍(2/17)×BPS 2,234.84円(2016/03)
PI研のコメント:
・2/9、サンドラックが2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収増益とはなりましたが、その伸びはわずか、昨年の大幅、増収増益とは対照的な決算となりました。サンドラック自身もコメントしているように、「天候不順やインバウンド関連商品の販売鈍化」の影響が大きいといえます。ドラックストア業界に限らず、昨年、インバウンドの強い影響を受けた小売業は今期、その反動により非常に厳しい決算となり、今期はその影響をどこまで和らげることができるか、そこに経営の焦点があたっているといえます。加えて、「10月からの社会保険料増加などの影響もあり、人件費率は増加」、さらには、アルバイト等の時給が上昇しており、小売業の経費比率を押しあげており、ダブルで業績を圧迫しつつあるといえます。サンドラックも今期経費比率が上昇、+0.22ポイント上昇しており、率では減益、売上高増で増益を確保している状況です。これを受けて、投資家も厳しい判断をしており、サンドラックの株価が下がっています。Kabutanも「サンドラッグが大幅反落、インバウンド関連鈍化などで17年3月期業績を下方修正」との見出しで、この決算を報じており、株価への影響が大きいといえます。ただ、PER19.06倍、PBR3.34倍ですので、依然として現在の株価水準は高めといえますので、今後、株価は上昇しにくい局面に入ったといえそうです。サンドラック、今期は厳しい決算が予想されますが、これを踏まえ、来期以降、どのような成長戦略を打ち出すのか、インバウンド需要が一段落後のドラックストア業界の動向も踏まえ、注目です。
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