カルビー、第3四半期、海外苦戦、下方修正!
カルビー、2017年3月、第3四半期、2/1
・http://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2017/financial_20170201.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:1,882.91億円
・自己資本比率:69.6%(昨年 69.1%)
・現金及び預金:153.80億円(総資産比 8.17%)
・有利子負債:61.33億円(総資産比 3.26%)
・買掛金 :93.13億円(総資産比 4.95%)
・利益剰余金 :1,077.39億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:1,889.44億円(2.0%) 、営業利益:222.44億円(1.5%)
・経常利益:223.28億円(5.2%)、当期純利益:144.07億円(7.6%)
⇒ 通期予想:売上高:2500.00億円(1.6%:進捗 75.58%)、営業利益:285.00億円(1.3%:進捗 78.05%)
・原価:55.64%(昨年 56.66%):-1.02、売上総利益:44.36%(昨年 43.34%):+1.02
・経費:32.59%(昨年 31.52%):+1.07
・営業利益:11.77%(昨年 1.82%):-0.05
カルビーのコメント:
・スナック菓子: 売上高は、150,770百万円(前年同期比0.9%減)
ポテト系スナックの売上高は、94,620百万円(前年同期比0.3%減)と前年同期を下回りました。「ポ テトチップス」の売上高が、馬鈴しょ調達不足の懸念から、一部新製品の発売延期等の生産調整を行っ たことにより、57,207百万円(前年同期比2.1%減)となりました。一方、「じゃがりこ」の売上高は、 堅調な需要に加えフレーバー展開による充実した品揃えが貢献し、27,355百万円(前年同期比4.0%増) となりました。「Jagabee/じゃがポックル」の売上高は、主にJagabeeの売上減少により、10,057百万円 (前年同期比1.4%減)となりました。
・海外事業の売上高は、為替換算の影響により20,899百万円(前年同期比6.0%減)となり、前年同期を 下回りました。主力地域である北米では、主に大手顧客に対する売上が減少したことにより、韓国では、 新製品上市の遅れによって売上の拡大が進まず、売上高はいずれも前年同期を下回りました。一方、当 期から本格参入した英国と、第2四半期から販売を開始したインドネシア等が増収に寄与しました。な お、為替換算の影響を除く実質ベースの売上高は、前年同期から6.7%の増収となりました。
・シリアル食品、ベーカリー等 :
・シリアル食品、ベーカリー等の売上高は、第1四半期に生産能力を拡大したシリアル食品「フルグラ」 の売上が大きく貢献し、35,509百万円(前年同期比16.1%増)となり、前年同期を大幅に上回りました。
ロイター:2/1
・カルビー、17年3月期計画を下方修正 北米や韓国が不振
・http://jp.reuters.com/article/calbee-downwardrevision-idJPKBN15G3DE
・カルビー(2229.T)は1日、2017年3月期の業績予想を下方修正すると発表した。低迷している北米や韓国での事業の計画未達が大きく影響している。同社が売上高・営業利益を下方修正するのは、上場以来初めて。
苦戦している海外事業のうち、北米事業の売上高は142億円から109億円へ、韓国は71億円から49億円にそれぞれ引き下げた。
・同社は、北米で500億円規模の会社となることを目標として掲げているが「達成には新しい商品が必要」とし、2020年に達成できるかどうかは「自信がない」と述べた。
カルビー:1/31
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2229
・時価総額 479,039百万円(2/3) = 3,580円(2/3) × 133,809,800株(2/3)
・株価 3,580円(2/3)=PER(会社予想):26.28倍(2/3)×EPS 136.22円(2017/03)
・株価3,580円(2/3)=PBR(実績): 3.65倍(2/3)×BPS 981.10円(2016/03)
PI研のコメント:
・カルビーが2/1、2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。結果は増収増益とはなりましたが、同時に今後の予想の下方修正を公表しており、やや厳しい見通しを示した決算となりました。ロイターによれば、「低迷している北米や韓国での事業の計画未達が大きく影響」とのことで、「上場以来初めて」とのことです。カルビー自身も、「海外事業の売上高は、為替換算の影響により20,899百万円(前年同期比6.0%減)」、「主力地域である北米では、主に大手顧客に対する売上が減少」、「韓国では、 新製品上市の遅れによって売上の拡大が進まず」とコメントしており、海外事業の苦戦による影響が大きいとのことです。ただ、この中でも、「「フルグラ」 の売上が大きく貢献し、35,509百万円(前年同期比16.1%増)となり、前年同期を大幅に上回り」とのことで、フルグラは絶好調です。これに投資家も反応、株価は厳しい状況ですが、それでもPER26.28倍、PBRも3.65倍ですので、株価の価値は高く評価されており、投資家の期待感が伺われます。カルビー、今期はやや厳しい決算となりそうですが、不振の海外事業をどう立て直すのか、来期だけでなく、中長期へ向けての海外事業の成長戦略に注目です。
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