船井総研H、2016年12月本決算、増収増益、過去最高!
船井総研ホールディングス、2016年12月、本決算、2/6
・http://hd.funaisoken.co.jp/file/170206_accounts.pdf
CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:28.13億円(昨年20.08億円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:4.12億円(-14.65%:昨年(6.71億円)
⇒有価証券の取得による支出:△11.99億円(昨年 △6.00億円)
⇒有価証券の売却による収入:19.00億円(昨年 21.00億円)
⇒投資有価証券の取得による支出:△12.78億円(昨年 △11.08億円)
⇒投資有価証券の売却による収入:12.18億円(昨年 1.25億円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△16.89億円(昨年△11.81億円)
⇒配当金の支払額:△1,099億円(昨年△9.01億円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):15.37億円 (昨年14.99億円)
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産: 228.62億円
・自己資本比率:83.5%(昨年 81.3%)
・現金及び預金:86.63億円(総資産比 37.90%)
・有利子負債:6.45億円(総資産比 22.54%)
・買掛金 :2.56億円(総資産比 1.12%)
・利益剰余金 :144.78億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:164.33億円(11.7%) 、営業利益:38.59億円(10.4%)
・経常利益:38.66億円(4.8%)、当期純利益:25.58億円(5.5%)
⇒ 通期予想:売上高:180.00億円(9.5%:進捗 %)、営業利益:39.00億円(1.0%:進捗 %)
・原価:65.05%(昨年 65.40%):-0.35、売上総利益:34.95%(昨年 34.60%):+0.35
・経費:11.46%(昨年 10.84%):+0.62
船井総研ホールディングスのコメント:
・当社グループは主力事業であ る経営コンサルティング事業の業績が好調に推移し、連結経営成績は過去最高の売上高及び利益を達成することが できました。
・売上高におきましては、主力事業の経営コンサルティング事業における最大の特徴ともいえる月次支援型コンサ ルティング業務の契約継続率の向上と業種・テーマ別経営研究会の会員数の順調な増加によりコンサルティング件 数も順調に増加いたしました。また、ロジスティクス事業におきましては大型案件の受注も重なり売上高が増加し、 これらの結果、16,433百万円(前連結会計年度比11.7%増)となりました。
・経営コンサルティング事業 :
・経営コンサルティング事業におきましては、前連結会計年度からさらに実績を伸ばし過去最高の売上高を更新 いたしました。
・当事業の主力部門である住宅・不動産業界向けコンサルティング部門、医療・介護・福祉業界向けコンサルテ ィング部門において引き続き順調に売上高を伸ばし、当事業の売上高増加に大きく寄与いたしました。
・業務区分別の売上高につきましては、当事業の売上高の70%以上を占める月次支援型コンサルティング業務に おいて契約継続率が上昇して収益力の拡大に貢献いたしました。また、国内でも最大級の展開を行っている業 種・テーマ別経営研究会の会費収入においては、経営研究会会員企業数が前連結会計年度比18%増となり、引続 き高い成長率を継続することができました。さらに、インターネット広告運用代行支援や人材採用コンサルティ ングなど新規業務の積極的な展開が売上高の増加につながりました。
Kabtan:2/7
・船井総研ホールディングス---売上・利益ともに過去最高を達成、中計で2019年12月期に売上高220億円を目指す
・https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201702070566
・船井総研ホールディングス<9757>は2月6日、2016年12月期(16年1月-12月)決算を発表。売上高は前期比11.7%増の164.33億円、営業利益は同10.4%増の38.59億円、経常利益は同4.8%増の38.66億円、純利益は同5.5%増の25.58億円と、創業来最高の業績を更新した。
中小企業向けコンサルティング事業で独走
総合化を目指す中期 経営計画 「2020 Value Great」を発表
・FISCO:2016/12/9
・http://hd.funaisoken.co.jp/file/fisco_20161209.pdf
船井総研ホールディングスの株価:2/13
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9757.T
・時価総額 70,525百万円(2/13) = 1,959円(2/13) × 36,000,572株(2/13)
・株価1,959円(2/13)=PER(会社予想):27.13倍(2/13)×EPS 72.22円(2017/12)
・株価1,959円(2/13)=PBR(実績):3.45倍(2/13)×BPS 567.66円(2016/12)
PI研のコメント:
・船井総研Hが2/6、2016年12月期の本決算を公表しました。結果は増収増益、「過去最高の売上高及び利益を達成」となりました。これを受けて、株価も急騰、投資家は買いと判断したようで、過去10年で最高値となりました。PERも2/13時点で27.13倍、PBRも3.5倍ですので、利益面から見ても、資産面から見ても、投資家が高く評価しているといえます。また、昨年12/9にはFISCOが「中小企業向けコンサルティング事業で独走、総合化を目指す中期経営計画「2020 Value Great」を発表」との投資レポートを公表しています。その中で、日本の類似コンサルティング上場企業15社の中でもトップクラスの収益性、成長性、安全性であると分析しており、これも投資家からの関心を買っている要因と思われます。さて、この好調な業績の要因ですが、FISCOが同レポートの中でも指摘しているように、「同社のユニークなストック型コンサルティングが業界の中でも高いパフォーマンスを生み出していることが証明された形である。」と、業界では独特なストック型コンサルティングの成果といえるかと思います。ただ、その中身は大きく変化しており、創業当時の流通業主体のコンサルティングから「住宅・不動産業界向けコンサルティング部門、医療・介護・福祉業界向けコンサルテ ィング部門」が全体を牽引する体制に変わっています。実際、今期本決算では、「流通・小売・通販」は-29.4%、売上高もわずか4.60億円となり、部門では9番目となっています。これに対して、No.1部門の「住宅・不動産」は25.1%増、売上高も22.07億円、No.2部門の「医療・介護・福祉」は17.0%増、売上高13.83億円、No.3部門の「士業」は16.7%増、売上高10.37億円となっています。この3部門が10億円以上のコンサルティング部門であり、船井総研Hの成長を支えているといえ、創業当時の流通業主体の面影はなく、まさに様変わりといえます。さらに、今後の新規参入分野は「金融業界(信金、信組、保険)」とのことですので、ここが次の有望コンサルティング市場と見ているといえ、ますます、流通分野から遠ざかるといえます。それにしても、現金86.63億円(総資産比 37.90%)、営業キャッシュフローも28.13億円、自己資本比率は83.5%と、豊富なキャッシュを蓄えた超堅固な安定した財務基盤ですが、投資キャッシュフローは4.12億円とプラス、中身の大半は有価証券関連ですので、成長戦略との関係がいまひとつ見えにくいキャッシュの流れといえます。船井総研H、この好決算をもとに、すでに、新年度に入っていますが、「中期経営計画 「2020 Value Great」」を押し進め、豊富なキャッシュをどこに、どのように投資するのか、気になるところです。それにしても、ストック型コンサルティングが確立すると、人がどんどん変わっても、ビジネスモデルは不変であり、コンサルティング業種を次々に変え、会社としての成長が可能となります。FISCOも指摘しているように、「約5年4ケ月で一人前のコンサルタント(チームリーダー)に昇格するという、早期人材育成体制を強みにしている」とのことで、これが業種にこだわらない成長性の高い分野へ対応できる秘訣といえるかと思います。コンサルタントが業種経験者が担う時代から、新卒が短期間であらゆる専門業種のコンサルタントになる時代を船井総研Hは、長い時間かけて作り上げ、会社の安定をはかることができた、といえるのではないかと思います。
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