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February 25, 2017

ゼンショーH、第3四半期、増収、大幅増益!

ゼンショーホールディングス、2017年3月、第3四半期、2/14
・http://www.zensho.co.jp/jp/ir/resource/pdf/2017.2.14.zensho.all.pdf

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:2,974.35億円
・自己資本比率:22.8%(昨年 22.2%)
・現金及び預金:240.60億円(総資産比 8.09%)
・有利子負債:1,394.07億円(総資産比 46.87%)
・買掛金 :221.53億円(総資産比 7.45%)
・利益剰余金 :211.95億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:4,059.31億円(2.3%) 、営業利益:147.33億円(62.9%)
・経常利益:141.85億円(63.5%)、当期純利益:75.65億円(126.7%)
  ⇒ 通期予想:売上高:5,588.61億円(6.3%:進捗 72.64%)、営業利益:177.10億円(46.2%:進捗 83.19%)
・原価:42.44%(昨年 43.63%):-1.19、売上総利益:57.56%(昨年 56.37%):+1.19
・経費:53.94%(昨年 54.10%):-0.16
・営業利益:3.62%(昨年 2.27%):+1.35

ゼンショーホールディングスのコメント:
・外食産業におきましては、労働需給バランスの悪化などにより、引き続き厳しい経営環境となっております。 このような状況の中、「すき家」をはじめとする牛丼カテゴリーの既存店売上高前年比は102.7%、「ココス」、 「ジョリーパスタ」をはじめとするレストランカテゴリーの既存店売上高前年比は97.2%、「はま寿司」をはじめ とするファストフードカテゴリーの既存店売上高前年比は97.7%となりました。収益面につきましては、牛肉価格 を中心とした食材仕入コストやエネルギーコストの低減等により、前年対比増益となりました。
・当第3四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、124店舗出店、56店舗退店、および株式会社フジタコーポ レーションの株式取得による34店舗増や大和フーヅ株式会社の全株式譲渡による65店舗減等により、4,864店舗とな りました。
・小売事業:
・小売事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は、486億85百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は7億34百 万円(同420.3%増)となりました。
・当事業の内訳は、スーパーマーケット事業を展開する株式会社マルヤ、株式会社マルエイ、株式会社尾張屋、 株式会社フジタコーポレーション及び青果販売等の株式会社ユナイテッドベジーズ等であります。なお、株式会 社フジタコーポレーションにつきましては、食品スーパーマーケットを展開しており、2016年11月21日付で株式 取得を行いました。当社の子会社である株式会社日本リテールホールディングスが子会社化(当社の孫会社化) し、2016年12月より連結の範囲に含めております。

Kabtan:2/14
・ゼンショHD、4-12月期(3Q累計)経常が64%増益で着地・10-12月期も48%増益
・https://kabutan.jp/news/?b=k201702140080
・ゼンショーホールディングス <7550> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比63.5%増の141億円に拡大し、通期計画の167億円に対する進捗率は84.6%に達し、5年平均の75.0%も上回った。

ゼンショーホールディングスの株価:2/17
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=7550.T
・時価総額 283,120百万円(2/17) =1,892円(2/17) × 149,640,445株(2/17)
・株価1,892円(2/17)=PER(会社予想):39.98倍(2/17)×EPS 47.32円(2017/03)
・株価1,892円(2/17)=PBR(実績): 4.13倍(2/17)×BPS 457.99円(2016/03)

PI研のコメント:
・2/14、ゼンショーHが2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。今期は食品スーパーのフジタコーポレーションを子会社によるM&Aにて吸収し、外食産業の中では、食品スーパーシストを鮮明にしている中での決算ですが、増収、大幅増益の好決算となりました。すでに、この時点で営業利益は通期予想の83.19%ですので、今期はこの第3四半期決算同様、好決算が期待されます。ちなみに、食品スーパ―関連の売上高構成比は現時点で12.00%ですので、依然として外食産業が約90%弱、その影響度は低いといえますが、今後、さらなるM&Aに踏み切る可能性は高く、その影響は年々ましてゆくものと思われます。これを受けて、株価は上昇するのかと思いましたが、横ばい、投資家は慎重に今後の推移を見極めているといえそうです。今期決算で、やや気になるのは、食品スーパーでのM&Aは積極的ですが、成長率が2.3%増ですので、利益とは対照的な数値、伸び悩んでいることです。また、自己資本比率が22.8%と低く、有利子負債が1,394.07億円(総資産比 46.87%)と、財務に重くのしかかっていることです。結果、今後の成長性を左右するM&Aの原資が十分とはいえず、既存店の活性化が重要な経営課題とならざるをえない点です。また、ゼンショーHも自らコメントしているように、「労働需給バランスの悪化などにより、引き続き厳しい経営環境」、外食産業を含め、流通業界全体がこの「労働需給バランスの悪化」に直面しており、利益の圧迫要因をかかえていることです。ゼンショーH、利益は順調に増加傾向が鮮明ですが、課題の成長戦略をどう打ち出すのか、残り、四半期、そして、来期以降の食品スーパーを含めた成長戦略に注目です。

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