H2Oリテイリング、第3四半期、減収減益!
エイチ・ツー・オー リテイリング、2017年3月、第3四半期、1/26
・https://www.h2o-retailing.co.jp/kessan/pdf/170126tanshin.pdf
B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:6,552.65億円
・自己資本比率:40.4%(昨年 42.1%)
・現金及び預金:719.98億円(総資産比 10.99%)
・有利子負債:1,520.73億円(総資産比 23.21%)
・買掛金 :787.62億円(総資産比 12.02%)
・利益剰余金 :1,256.38億円
P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:6,805.98億円(△1.4%) 、営業利益:171.35億円(△7.1%)
・経常利益:166.34億円(△11.2%)、当期純利益:144.46億円(△3.3%)
⇒ 通期予想:売上高: 9,020.00億円( △1.5%:進捗 75.46%)、営業利益:222.00億円( △6.8%:進捗 77.19%)
・原価:70.77%(昨年 70.87%):-0.10、売上総利益:29.23%(昨年 29.13%):+0.10
・経費:26.72%(昨年 26.46%):+0.26
・営業利益:2.51%(昨年 2.67%):-0.16
エイチ・ツー・オー リテイリングのコメント:
・当社グループでは、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを従来の「百貨店事業」、「スーパーマーケ ット事業」、「イズミヤ事業」、「その他事業」の4区分から、「百貨店事業」、「食品事業」、「不動産事業」、 「その他事業」の4区分に変更しております。
・食品事業:売上高315,714百万円、営業利益4,027百万円(1.28%)
イズミヤ株式会社では、SM店舗の食品プロトタイプへの転換や、食料品売場を中心としたGMS店舗の改装を 8店舗で実施し、既存店舗の営業力強化を推し進めるとともに、販促施策や業務委託契約の見直しなど、様々なコ スト削減への取り組みも続けてまいりました。
・また、株式会社阪急オアシスでは、「みんなで創るあなたの市場」をスローガンに掲げ、当期も大阪府内に3店 舗、京都府内に1店舗を出店するなど、順調に事業規模を拡大しております。
・食品製造会社におきましては、2016年10月1日にて、株式会社阪急デリカと株式会社デリカ・アイフーズを合併 しました。株式会社阪急デリカアイに商号を変更し、イズミヤや阪急オアシスなどの屋号を越えて製品を供給する ことにより、更なる効率化と店舗の営業力強化を推進するとともに、グループ外への販路拡大にも積極的に取り組 んでおります。
Kabtan:2/1
・H2Oリテイルが3日続伸、第3四半期は減収減益も悪材料出尽くし
・https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201701270280
・エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が3日続伸。26日取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表し、売上高は6805億9800万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は171億3500万円(同7.1%減)と減収減益だったが、悪材料出尽くし感から買われている。
エイチ・ツー・オー リテイリング:2/8
・http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=8242.T
・時価総額 228,993百万円(2/8) =1,832円(2/8) × 125,201,396株(2/8)
・株価 1,832円(2/8)=PER(会社予想):16.04倍(2/8)×EPS 114.24円(2017/03)
・株価1,832円(2/8)=PBR(実績):0.85倍(2/8)×BPS 2,143.62円(2016/03)
PI研のコメント:
・H2Oリテイルが1/26、2017年3月期の第3四半期決算を公表しました。ここではイズミヤの関東撤退とからめ、その結果を見てみたいと思います。その結果ですが、減収減益と厳しい決算となりました。百貨店関連は中国人の爆買いが一段落、「免税売上高は客単価の減少に伴い前年実績を下回った、・・」とのことで、これが業績に響いているといえますが、傘下のイズミヤが属する食品事業も不振といえます。全体の営業利益が2.51%であるのに対し、食品事業は1.28%であり、厳しい状況です。コメントでも「イズミヤ株式会社では、SM店舗の食品プロトタイプへの転換や、食料品売場を中心としたGMS店舗の改装を 8店舗で実施し、既存店舗の営業力強化を推し進める」とのことで、新店開発よりもリストラを優先しているといえ、関東撤退もその一環といえます。一方、同じ食品事業の「阪急オアシスでは、「みんなで創るあなたの市場」をスローガンに掲げ、当期も大阪府内に3店 舗、京都府内に1店舗を出店」と「順調に事業規模を拡大」とのことですので、食品スーパーは好調とのことです。恐らく、今後はイズミヤのGMS路線から阪食の食品スーパー路線、全体的に食品スーパーへ経営資源を集中するものと思われます。特に、「食品製造会社におきましては、2016年10月1日にて、株式会社阪急デリカと株式会社デリカ・アイフーズを合併」とのことで、惣菜強化が本格化しており、今後、都心型食品スーパーとしてイズミヤの構造改革が進んでゆくのではと思います。H2Oリテイル、通期も減収減益予想ですが、株価は下がっておらず、「悪材料出尽くし感から買われ」とのことですが、今後、どのような成長戦略を打ち出すのか、特に、イズミヤの改革に注目です。
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