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April 28, 2017

LINE、第1四半期、MAU 1億7,000万人!

LINE、2017年12月、第1四半期決算信(IFRS):4/26

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産: 2,582.63億円
・親会社所有者帰属持分比率:64.0%(昨年62.8%)
・現金及び預金:1,275.91億円(総資産比 49.41%)
・有利子負債:0.00億円(総資産比 0.00%)
・買掛金 :233.22億円(総資産比 9.03%)
・利益剰余金 :△109.36億円
  ⇒資本金:793.53億円、資本剰余金:914.41億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上収益:389.16億円(16.3%) 、営業利益:40.25億円(△24.6%)、税引前利益 :35.66億円(△13.9%)
・経費:89.75%(昨年 84.36%):+5.39
・営業利益:1025%(昨年 15.64%):+5.39

LINEのコメント:
・当社グループの属するインターネット業界においては、2016年度通期国内携帯電話端末の総 出荷台数は前年同期比3.0%減の3,606万台、総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は前年比3.6ポイン ト増の81.6%となりました。全体の出荷台数はやや頭打ちが見られるものの、フィーチャーフォンからの乗り換え に伴うスマートフォンの普及拡大や、SIMフリースマートフォンの台頭などもあり、スマートフォン契約数は2018 年度には1億件に達する見込みとなり、引き続きモバイルインターネット市場を牽引しています(出典:株式会社 MM総研 2016年度通期国内携帯電話端末出荷予測及び2016年度国内携帯電話端末出荷概況)。
・このような事業環境の下、当社グループはLINEビジネス・ポータル事業を積極的に推し進め、2017年3月末時点 の主要4ヵ国(日本、台湾、タイ、インドネシア)におけるLINEのMAU *は1億7,000万人(前年同期比12.6%増) となりました。
・ * Monthly Active Users(MAU)は、その特定の月において、モバイル端末から1回以上LINEもしくはLINEゲームを 起動したユーザーアカウント数、又はPCやモバイル端末からLINEもしくはLINEファミリー・アプリからメッセージ を送信したユーザーアカウント数をいいます。

LINEビジネス・ポータル事業:
・コミュニケーションにおきましては、2016年の年末から2017年の年始に実施したお年玉つき年賀スタンプが好調 で、売上収益が堅調に推移しました。コンテンツにおきましては、LINEマンガ等のサービスが順調に増加した一方 で、LINEゲームにおいてはLINE ブラウンファーム等の一部タイトルが好調に推移しましたが、新規タイトルのリ リース本数が少なく、売上への貢献が限定的であったため、前年同期より減少する結果となりました。一方LINE広 告では、公式アカウント等の従来からのメッセンジャー型広告の伸びに加え、2016年6月にリリースしたLINE Ads Platformによるタイムライン面やLINE NEWS面に掲載されるパフォーマンス型広告が大きく増加し、売上収益の拡 大に貢献しました。また、その他売上においては、LINEフレンズサービスにおける売上収益も海外を中心に拡大し た他、2016年9月より開始したLINEモバイルが順調に拡大しております。

LINEが14億円黒字1~3月期最終 :
日本経済新聞:4/26
・LINEが26日発表した2017年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が14億円の黒字(前年同期は1億2200万円の赤字)だった。格安スマートフォン(スマホ)事業「LINEモバイル」でマーケティング費用がかさんだが、金融資産の売却などで補った。

LINEの株価:4/27
・時価総額 8,365.67百万円(4/27) =3,815円(4/27) × 218,996,500株(4/27)
・株価3,815円(4/27)=PER(会社予想):  倍(4/27)×EPS   円(2017/12)
・株価 3,815円(4/27)=PBR(実績): 5.06倍(4/27)×BPS 754.25円(2016/12)

PI研のコメント:
・LINEが4/26、2017年12月期の第1四半期決算を公表しました。昨年の第1四半期は赤字であっただけに、注目の決算ですが、最終損益が黒字となりましたが、営業段階では増収減益のやや厳しい決算となりました。ただ、「2017年3月末時点 の主要4ヵ国(日本、台湾、タイ、インドネシア)におけるLINEのMAUは1億7,000万人(前年同期比12.6%増)」とMAUは2桁の伸びであり、顧客は増加しています。通常、経営指標のKPIはARPUが多いのですが、LINEは、ARPUよりもMAU、すなわち、Monthly Active Usersを用いているのが特徴です。売上高=MAU(IDの客数)×ARPU(IDでの客単価)であり、客単価重視が一般的ですが、客数に力点を置くのは、それだけ、LINEの現在の経営課題が顧客を増やすことが最重要課題と見ているためと思われます。結果、経営資源もMAUを上げることが、現時点では第1優先となりますので、現状の1億7,000万人を2億人、3億人へ、そして、最終的にはフェイスブックの10億人を目指すのではいかと思います。気になるのは、利益剰余金が△109.36億円であり、現時点で約100億円の累損があることです。これを莫大な資本金793.53億円、資本剰余金914.41億円で補っていますが、どこかでARPUへの転換も課題となると思います。当面、投資家の支持が続く間は、赤字覚悟でのMAU重視が続いてゆくと思われますが、売上収益は16.3%増と順調ですので、どこでARPU重視の政策を打ち出すのか、次の四半期を含め、その動向に注目です。

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