« 野菜の都内宅配、勝算は? | Main | コアCPI、2017年9月、0.7%、エネルギー押し上げ! »

November 01, 2017

決算とID-POS分析、オイシックスドット大地!

オイシックスドット大地、2018年3月、第1四半期決算:8/10
・オイシックスと大地を守る会の経営統合により両社の売上合計は360億円(2017年3月期)となり、成長を続ける食品宅配市場において、自然派食品宅配のナンバーワンとなります。オイシックスの契約生産者数(農産生産者数/2017年3月末時点)は約1,200、大地を守る会は1,500であり、全国に2,700名の農産生産者をネットワークする企業となること、一方でオイシックスの会員数は約13万7,000人、大地を守る会の会員数は約4万6,000人であり、合計約183,000人(2017年3月末時点)となり、今後伸長が見込まれる食品宅配市場を牽引する企業として日本全国の産地と食卓をワンストップで繋ぐ機能を果たしてまいります。

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:153.38億円
・自己資本比率:60.3%(昨年60.8%)
・現金及び預金:49.78億円(総資産比 32.46%)
・有利子負債:0.60億円(総資産比 0.40%)
・買掛金 :27.88億円(総資産比 18.18%)
・利益剰余金 :33.45億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:96.02億円(78.5%) 、営業利益:1.41億円(△16.7%)
・EBITDA:3.20億円(42.2%)、親会社株主に帰属する純利益:0.72億円( △39.4 %)
・通期予想:
  ⇒売上高:380.00億円(65.1%:進捗25.27%)
  ⇒営業利益:6.70億円(△11.0%:進捗21.05%)
・ID-POS分析の視点:
  ⇒Oisix 会員数推移:147,474人+107.3%、大地宅配 会員数推移:44,848人▲97.1%
  ⇒Oisix ARPU推移:11,833円97.8%、大地宅配 ARPU推移:19,884円90.4%
  ⇒Oisix 購⼊頻度推移:2.03回98.5%、大地宅配購⼊頻度推移2.6回90.5%
  ⇒Oisix 購⼊単価推移:5,817円99.0%、大地宅配購⼊単価推移7,637円99.5%
・原価:53.77%(昨年 51.37%):+2.40、売上総利益:46.23%(昨48.63%)-2.40
・経費:44.76%(昨年 45.46%):-0.70
・営業利益:+1.47%(昨年 3.17%):-1.70

オイシックスドット大地のコメント:
・近年のEC業界においては、スマートフォンの一層の普及やSNS等を活用した販売経路の多様化が進む中で、 共働き世帯の増加や健康志向の上昇など、ライフスタイル・価値観の変化に伴う消費者ニーズも多様化しておりま す。また、当社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界においては、安心・安全に対する消費者の意識 が引き続き高い状況にあります。
・このような環境の中、当社は、平成29年3月31日を効力発生日とした株式交換により株式会社大地を守る会を子 会社化しております。当社グループでは、成長市場である食品EC市場において、既存サービスであるOisix と、同社のサービスである大地宅配の両ブランドの独自性・競争優位性の確立に取り組んでまいりました。

オイシックスドット大地の株価:10/30
・時価総額 17,549百万円(10/30) =2,190円(10/30) × 8,013,289株(10/30)
・株価2,190円(10/30)=PER(会社予想):44.86倍(10/30)×EPS 48.82円(2018/3)
・株価2,190円(10/30)=PBR(実績): 1.90倍(10/30)×BPS 1,153.65円(2017/3)

PI研のコメント(facebook):
・ID-POS分析の視点を入れて決算数値を評価している上場企業はまだ少ないといえます。携帯電話会社、ゲーム会社、EC関連会社などが決算にID-POS分析の視点を入れていますが、今回取り上げたオイシックスドット大地は、ほぼ完璧な形で決算数値とID-POS分析を融合させているといえます。決算数値は原則、金額ベースですので、これをどう分解するかがポイントとなりますが、ID-POS分析では、売上金額=顧客数×顧客一人当たりの売上金額(=F(頻度)×バスケット金額)と分解でき、この顧客一人当たりの売上金額を通常ARPU、バスケット頻度、ID金額PI値等と呼んでいます。オイシックスドット大地はまさに、この公式通りに決算数値の売上高を分解し、売上高=会員数×ARPU(=購入頻度×購入単価)として示し、今期の第1四半期決算での売上高が上昇した要因を解説し、しかも、オイシックスと大地を比較し、その原因に踏み込み、かつ、改善、強化策を検討しています。通常の小売業は売上高=客数×客単価までですので、POS分析の視点での公表であり、この数年、ID-POS分析が進んだ現在でも、その数値をオイシックスドット大地のような形で公表している企業はまだないといえます。ID-POS分析の対象会員がまだ全体に占める比率が少ないこともあると思いますが、顧客を基盤にすえたカスタマーファースト、顧客志向の経営を目指すのであれば、今回の決算書が参考になるのではと思います。ちなみに、オイシックス、業績が上昇した要因は会員数が147,474人+107.3%となったことであり、他の指標は100%を割ってますので、課題が残ったといえます。一方、大地の方ですが、会員数が減少したことに加え、ARPUも90.4%と大きく下がっており、その要因が購⼊頻度の2.6回、90.5%にあるといえますので、今後、購入頻度を引き上げる施策が最優先課題といえます。売上高をどう分解し、原因を特定し、経営改善につなげる施策をつくるか、今後はPOS分析の視点に加え、ID-POS分析の視点をKPIとしてどう位置づけることが課題といえます。

続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW

━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━
 1.2017年度版、食品スーパー・ドラッグストア財務3表連環分析、リリース
  *現在Vol.1:お申し込みはこちら
  *食品スーパー・ドラッグストア、全上場企業約100社を対象!
  *過去8年間を(ドラッグストア6年)、エクセルで自由自在に分析!
      *分析事例:eラーニングで公開
 2.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ
 3.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設700人!
 4. 隔週、ID-POS分析の連載、DRM オンライン、第13回、5/29!

November 1, 2017 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 決算とID-POS分析、オイシックスドット大地!:

Comments

Post a comment