イオン、デジタルシフト、2020へ向けて!
イオングループ2020年に向けて:
・イオン株式会社 :12/12
・岡田社長の説明(約30分):2017/12/12
・デジタル改革:相当、出遅れた。
・言っているほどお客さま第一じゃない、便利じゃない。モルタルの世界で圧倒的に一番、食い合いに勝つ、マーケットプレイスの構築、ネットとリアルの融合
・デジタルにおける取り組み:0.7%から12%(2020年)
・店舗のデジタル化:
・ストレスフリーなお会計、AIを活用した発注、顧客分析、拡張現実、仮想現実を活用した商品提案、受け取り場所・方法の自由度拡大、物流センター、プロセスセンターのロボット化
イオン社長が漏らした「アマゾンへの危機感」:
EC売上高1.2兆円を目指すが道のりは険しい
・東洋経済新報社:12/12
・ 「小売業が気づかないことを教えてくれた。彼らのやっていることに追いつかなければならない」。イオンの岡田元也社長はアマゾンの名を何度も挙げ、危機感をあらわにした。
・12月12日、イオンは中期経営計画の説明会を開いた。決算会見などでは複数の役員を従え会見場に入ってくる岡田社長だが、この日は珍しく1人きりで入場。「1年半をかけて、グループの将来像について議論してきた」と切り出し、2020年度に売上高に相当する営業収益は10兆円(2016年度8.2兆円)、営業利益は3400億円(同1847億円)を目指すことを表明した。
・ネット企業が利便性の高さと低価格を打ち出す中、イオンはリアルならではの強みを生かすと強調。楽天市場のようにさまざまな事業者が出店する方式のECを始めることを明らかにした。今まで築いてきたネットワークを生かし、地場産品を提供するなど差別化を図っていく。2020年度にEC売上高1.2兆円を目指す構えだ。
PI研のコメント(facebook):
・イオンの岡田社長が12/12、「イオングループ2020年に向けて」の記者会見を開きました。その時のビデオと資料がイオンのホームページに公開されていますが、それを見ると、冒頭の約30分、岡田社長が力説したのは、「デジタルシフト」です。その象徴的な言葉が、「デジタル改革で我々は相当、出遅れた。」、店舗は、「言っているほどお客さま第一じゃない、便利じゃない。」とのことで、アマゾンを多分に意識した会見といえます。現在、売上高は、イオングループのわずか0.7%とのことで、ここを飛躍的に伸ばさないとイオンの将来は厳しいとの認識です。結果、2020年には12%にもってゆきたいとことです。その方向ですが、岡田社長の説明では、「モルタルの世界で圧倒的に一番、食い合いに勝つ」とのことで、デジタルシフトの前提が店舗で勝つことであり、その中でマーケットプレイスを立ち上げるとのことです。「ネットとリアルの融合」に活路を見出そうとしているといえますが、仮にアマゾンに本格的に対抗するのであれば、イオンそのものをデジタルシフトさせるくらいの戦略転換が必要といえ、モルタル、すなわち、店舗で勝つ、しかも圧倒的に一番ということを掲げていますので、投資が大きく分散、結果、十分にデジタルシフトへ資金配分ができるか、気になるところです。しかも、本格的にデジタルシフトをしようとすると、当然、AIへの投資が必須であり、いまやAI技術者は、Amazon、フェイスブック、google、アップル等が世界的規模で競い合って人材獲得に入っていますので、イオンがどこまで人材確保できるか、年俸もうなぎのぼりですので、既存の給与体系を壊しかねず、この面の企業改革も必要といえます。イオン、デジタルシフト、目標数値と方針は宣言しましたが、今後、どう各論をつめ、実現へ向けて動いていゆくのか、その動向が気になるところです。
続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW
━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━
1.2017年度版、食品スーパー・ドラッグストア財務3表連環分析、リリース!
*現在Vol.1:お申し込みはこちら
*食品スーパー・ドラッグストア、全上場企業約100社を対象!
*過去8年間を(ドラッグストア6年)、エクセルで自由自在に分析!
*分析事例:eラーニングで公開
2.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
3.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設700人!
4. 隔週、ID-POS分析の連載、DRM オンライン、第13回、5/29!
« AIビジネス推進コンソーシアム、設立! | Main | Preferred Networks、注目のAIベンチャー! »
« AIビジネス推進コンソーシアム、設立! | Main | Preferred Networks、注目のAIベンチャー! »
Comments