食品スーパー、売上速報、1月、青果相場高で堅調!
スーパーマーケット販売統計調査資料:2/21
・一般社団法人 日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会
2018 年 1 月実績 速報版(パネル 270):
・総売上高: 88,726,848万円 100.0%(構成比) 102.5%(全店) 100.9%(既存店)
・食品合計: 79,343,457 89.4% 103.0% 101.3%
・生鮮3部門合計: 31,388,529 35.4% 104.2% 102.5%
⇒青果: 12,823,550 14.5% 107.4% 105.7% 、水産: 7,984,006 9.0% 101.0% 99.4% 、畜産: 10,580,973 11.9% 103.0% 101.1%
・惣菜 :8,916,011 10.0% 104.0% 101.5%
・日配: 16,843,540 19.0% 102.3% 100.9%
・一般食品: 22,195,377 25.0% 101.6% 100.0%
・非食品: 6,964,426 7.8% 99.4% 98.8%
・その他: 2,419,010 2.7% 95.5% 96.6%
コメント:
・カテゴリー動向調査では、相場高騰した青果 DI が 13.4 と前月から大きく上昇した。それ以外のカテ ゴリーDI はすべてマイナスとなったが、これは前年より低い気温により動きがよい商品がある一方で、 降雪の影響や野菜相場高騰が鍋需要を減少させた地域もみられた。そのため、地域によって好不調の判 断にばらつきが大きい月となった。
・青果 DI:13.4(好調):
・日照不足や気温の低下により大根や葉物を中心に野菜相場が高騰したことで、一品単価が大きく上 昇した。平年より低い気温により菌茸類など鍋物商材が総じて底堅く推移しが、価格上昇幅が大きい 地域ではやや伸び悩んだ店舗もみられた。買上げ点数の減少を防ぐために、小分けにするなど値ごろ 感を訴求する取り組みが目立った。野菜高騰の影響でカット野菜やセット野菜は好調となっている。 国産果物ではみかんは好不調がわかれ、いちごは価格が落ち着き動き点数が増加している。柑橘類は 価格が高騰しており好不調の判断がわかれている。
PI研のコメント(facebook):
・新日本スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会が2/21、恒例のスーパーマーケット販売統計調査資料、売上速報、2018年1月度を公表しました。全国の食品スーパー、270社、7,903店舗の集計データです。この1月度の特徴は、青果の相場高、これが売上高を押し上げ、青果部門は全店が107.4%、既存店も105.7%となり、全部門で最も高い伸び率となりました。結果、全体へも大きく影響、全店102.5%、既存店も100.9%となり、既存店がプラスとなりました。コメントでも「相場高騰した青果 DI が 13.4 と前月から大きく上昇」、「 日照不足や気温の低下により大根や葉物を中心に野菜相場が高騰したことで、一品単価が大きく上 昇した。平年より低い気温により菌茸類など鍋物商材が総じて底堅く推移」とのことです。一般に相場高は食品スーパーの売上高を押し上げる傾向にあります。売上高=客数×客単価であり、その客単価はPI値×平均単価ですので、この平均単価の上昇となり、PI値は下がっても、それを上回る平均単価の上昇は客単価を引き上げるからです。この1月度はまさにこれが現実となったといえます。実際、青果の相場ですが、独立行政法人農畜産業振興機構が2/26に公表した「野菜の需給・価格動向レポート」を見ると、1月度は、キャベツ150%、ネギ263%、はくさい202%、ほうれん草213%、だいこん181%、ブロッコリー170%など、軒並み暴騰しており、異常値といえます。しばらくはこの数値がつづくといえ、2月度も同様な傾向となり、堅調な売上高が続きそうです。食品スーパーの決算は大半が2月ですので、この2ケ月の青果の数値が本決算にどう反映されるか、その結果に注目です。
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