AI、銀行、どうなる?
AIと銀行:
・エコノミスト:4/3
・AI時代の銀行は二極化 一般客はスマホで完結 富裕層は「最高級店」
CONTENTS:
・AIと銀行 こんなこといいな できたらいいな、24 AI時代の銀行は二極化 一般客はスマホで完結 富裕層は「最高級店」 ■高橋 克英、28 インタビュー 和泉 潔 東京大学大学院工学系研究科教授 「大局的な判断できるキャリアを」、29 Q&A AI時代に求められる銀行像 ■吉澤 亮二、32 単純作業にロボ活用 RPAは大手行を救うか ■加藤 精一郎、34 データで見る 全国「メインバンク」シェア調査 北海道トップは信金、地銀が7割の九州 ■赤間 裕弥、37 銀行のAI進展で社会も変わる 新卒一括採用廃止、人材供給バンク ■高橋 克英、38 世界の実例 日本の金融システムは後進国 ■大槻 奈那、41 銀行が狙う「口座維持手数料」 ■山本 大輔
・顧客訪問が基本の営業スタイルになれば、銀行店舗は不要となる。店舗は、ファイナンシャルアドバイザーや営業担当者の訪問活動・事務処理拠点で十分だ。現金取り扱いの必要もなく、他業種の一般的な事務所と同じ規模となる。必ずしも都心の一等地や路面店といった好立地である必要もなく、AI(人工知能)を活用したデジタル化とあわせ、営業担当者の直行直帰という柔軟な働き方改革も可能となるはずだ。
・その一方で、フルラインの機能を持つ「メガ店舗」を構築すべきだ。ショールーム、また対面でのサービスを求める顧客向けのフラッグシップ店舗として、富裕層向けの最高級「ラグジュアリーラウンジ」を設ける。使用できるのは、高額の預金や取引で相応の「手数料」を負担している顧客だけで、差別化を図る。
・銀行店舗におけるAI導入の効果は大きく二つに分けられる。(1)銀行員の業務削減、(2)顧客の利便性向上─だ。具体的には、次世代店舗におけるペーパーレス化、タブレットによるローンや金融商品契約、テレビ電話による専門知識を持つ銀行員との面談などが挙げられる。
・スマホ完結、顧客への訪問営業への業態変更を見据え、AIやITを活用した金融サービス「フィンテック」に人材や資金を投入し、新たなビジネスを切り開くことに力を入れるべきである。技術的にはすでに、ほぼ全ての銀行サービスはスマホで完結できるはずである。
PI研のコメント(facebook):
・4/3、週刊エコノミストが「AIと銀行」特集号を発売しました。「AI時代の銀行は二極化」、「一般客はスマホで完結」、「富裕層は「最高級店」」とサブタイトルの特集です。実際、メガバンクはAIを本格的に取り入れ、大胆な構造改革に踏み込んでおり、現在進行形の動きといえます。この特集は2極化に焦点を当て、スマホとメガバンクにいきつき、店舗の大半が消滅するという見立ての内容です。残る店舗は顧客用と営業拠点となり、いずれも、「富裕層向け」、「高額の預金や取引で相応の「手数料」を負担している顧客だけ」に集約されるとの見通しです。恐らく、世の中のあらゆる店舗がAIにより、不要になるか、メガ店舗になるかの流れになってゆくといえます。ただ、食品は一方でコンビニのように網の目のような小型店舗網ができあがりつつあり、AIの時代になっても、銀行とは若干違う展開となりそうです。この記事を読んでいると、店舗に注目していますが、見方を変えると顧客ともいえ、これまでの商品別分類にもとづく店舗づくりから顧客別分類による店舗づくりへと変化しているとも見えます。AIはその意味で、顧客の資産、信用を正確に認識し、そのニーズに最大限に応える快適な店舗づくりを示唆してくれるともいえます。時代は商品、サービスから顧客へとAIにより大きく転換しはじめたともいえ、その観点からも、この特集は興味い、示唆を示しているといえます。
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