AIと小売業、Stitch Fix(SFIX)、上場!
27歳で起業、創業6年で売上1,000億円を突破!AIがスタイリストの服のチョイスを支援する「Stitch Fix(SFIX)」の上場申請書(S-1)を読んでみた:
・Hacker Noon:蓮沼 貴裕(Takahiro Hasunuma):Nov 2, 2017
・「 AIを使って作るPrivate Brand」として、Scrum Venturesの「これからの小売を理解するための20のキーワード」でも紹介されたStitch Fix。2017年10月27日に上場申請書(S-1)を提出したので早速気になる点をまとめてみた。
ビジネスを加速させる7つのアルゴリズム:
・先ほどはStitchfixのユニークなデータセットについて語りましたが、このビジネスのもう一つの肝であるアルゴリズムの種類についても説明したいと思います。StitchFixでは75人のデータサイエンティストがアルゴリズムの構築や改善に関わっています。そして、アルゴリズムは下記7つから構成されています。
Styling Algorithm:
・商品のAttribute(サイズ、テイスト、シルエット、縫い目、ポケットの形など)レベルで顧客の嗜好性を把握し、販売可能な商品在庫データとマッチングするStyling。 Algorithm。
New Style Development:
・顧客がまだ気づいていない/まだ満たされていないニーズを発見するアルゴリズム。
Stylist Algorithm:
・顧客の服のテイストやスタイルに合ったスタイリストをマッチングさせるアルゴリズム。
Demand Forecast:
・顧客の嗜好性、ライフスタイル(ドレスなどを着る頻度)、ライフステージから商品カテゴリー、商品タイプ、商品スタイル、ブランドなどの需要予測
Merchandise Optimization:
・どんな商品アイテムをどのサイズでどのくらい仕入れるべきかを5つ目のアルゴリズム
Fulfillment Center Assignment:
・顧客の居住地やニーズを予測し、どんな商品アイテムをどのフルフィルメントセンターへ納入すべきかをリアルタイムに判断
Pick Path Optimization:
・フルフィルメントセンター内オペを最適化する。フルフィルメントセンター内の、商品を納入→検品→ストッキング→ピッキング→梱包→配送のプロセスを最適化
PI研のコメント(facebook):
・アメリカではユニーなAIを活用した小売業が次々に上場、その1社が、Stitch Fix(SFIX)です。 「AIを使って作るPrivate Brand」のベンチャー企業とのことで、AIを使って、「AIがスタイリストの服のチョイスを支援」するというビジネスモデルです。すべてがAIではなく、「3,400名以上のスタイリストの中から、テイストやスタイル以外にも顧客とスタイリストの地理的な近さなど人口統計的な属性からマッチング」という、スタイリストも重要な役割を担っています。実際には、7つのAIのアルゴリズムが動いているとのことで、特に、1つ目のStyling Algorithmと2つ目のNew Style Developmentがポイントであり、この2つのAIのアルゴリズムで顧客の嗜好と潜在ニーズを探り出すとに主眼があります。AIをこのように活用し、さらに、その後のアルゴリズムでは、物流、在庫管理、生産計画などにも活用されており、AIが経営全体にいかされているといえます。YouTubeの動画を見ると、アルゴリズム担当の責任者がおり、常にその性能改善と新たなAIのアルゴリズムを開発しているようで、経営の根幹にAIを据え、小売業を展開していることがわかります。いよいよ、小売業もAIを本格的に導入する時代になりつつあるといえ、今後の展開に注目です。
続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW
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