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November 23, 2018

レタス植物工場、セブン-イレブン、1500店舗!

セブンが植物工場 サラダ7万食分のレタス安定調達:
・日本経済新聞:11/20
・セブン―イレブン・ジャパンは東京都と神奈川県の店舗で販売するサラダやサンドイッチ向けに、大規模な植物工場を設ける。発光ダイオード(LED)を使って1日でサラダ7万食に相当するレタスを生産する能力を持ち、天候で仕入れ価格や品質が変動するリスクを抑える。流通大手による大量調達は植物工場の経営安定にもつながり、拡大を後押ししそうだ。
・セブン専用の植物工場は同社向けの弁当などを製造するプリマハム傘下のプライムデリカ(相模原市)が、食品工場の敷地内に約60億円を投じて建設。2019年1月の稼働を見込み、隣接する食品工場でサラダなどに加工して神奈川県内や東京都の一部、約1500店のセブン店舗に供給する。
・セブン向けに弁当などを製造する工場は契約農家などから野菜を仕入れているが、大雨といった天候不順で価格が2倍に急騰することもある。植物工場の生産コストは農家からの通常の仕入れと比べ割高だが、天候に関係無く価格や品質が安定する。食材として使えない部分の廃棄も減り、平均するとサラダなど商品の製造コストは下がるとみている。

コンビニエンスストア向け中食ベンダーの現況について:
・株式会社 三井住友銀行:2017年4月
・プライムデリカ 801億円 SEJ

PI研のコメント(facebook):
・いよいよ、植物工場の時代がはじまるかもしれません。これまで、植物工場は供給先への価格が相場よりも高めになるため、採算面から軌道に乗らないとされてきましたが、今回のケースはセブン-イレブンが約1500店舗で冷徹に採算をはじいたところ、「平均するとサラダなど商品の製造コストは下がる」と判断したといえ、新たな時代のはじまりといえそうです。植物工場を設立するのは、セブン-イレブンと取引関係の強いプリマハム傘下のプライムデリカ(相模原市)であり、現状でも約800億円の取引があるとのことです。レタス工場での生産規模ですが、「大規模な植物工場を設ける。発光ダイオード(LED)を使って1日でサラダ7万食に相当するレタスを生産」とのことで、大規模といえます。仮に、レタスのPI値を1%とすると、7万個/1%=700万人の客数が必要となり、食品スーパーの客数、約2,000人/日で計算すると、3,500店舗となります。したがって、仮にこの規模の食品工場が成立するには、単独の食品スーパーでは不可能ですので、30チェンーンぐらいがまとまらないとありえないビジネススケールといえます。コンビニ、しかも、セブン-イレブンクラスであるがゆえの現時点でのビジネスといえ、冷静にそろばんをはじいた上での経営決断といえます。小売業の差別化、特に、コンビニでは、競争のポイントがここに集約されつつあるといえ、マーチャンダイジング戦略が、売場(川下)から生産(川上)までを含む、ヴァーチカルマーチェンダイジングの時代に入ったといえそうです。

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