ビックカメラ、電子棚札、ダイナミックプライシング!
家電の価格、随時上げ下げ ビックカメラが「電子棚札」:
・日本経済新聞:5/20
・家電量販店大手のビックカメラは2020年度末をめどに、需給状況や競合価格などによって価格を柔軟に変える「ダイナミックプライシング」を全店舗で導入する。米アマゾン・ドット・コムなどネット勢に対抗するのが目的だ。価格をデジタル表示する電子棚札を全商品に設置し、店頭価格を本部から一括して変更できるようにする。サービス業で先行したダイナミックプライシングが、大手小売りにも広がってきた。
・本部で価格を一括変更: ・白・黒・赤の3色を表現できる電子ペーパーを採用し、商品名や価格を表示する。通信機能を内蔵し、本部から操作すれば店頭に並ぶ各商品の価格をいつでも変更できる。旧来の紙の値札では、価格を変更するたびに店舗従業員が印刷しなおし、1枚ずつ手作業で入れ替える必要があった。競合店の値下げなどに素早く対抗できるようになる。同社の18年8月期の連結売上高は8440億円。大手小売りが全店で導入するのは珍しい。
・人手で対応限界: ・同様の取り組みは、小売業界全体に広がる。競合のノジマは、作業の効率化を目的に電子棚札を全店の約9割の商品に設置している。ドラッグストア大手のツルハホールディングスも2月、一部店舗で電子棚札を試験導入し、食品の値下げでどれだけ需要が変動するかを検証した。
・小売りの優勝劣敗が加速: ・価格や料金は従来、企業の担当者が勘と経験を基に設定することが多かった。ここにきてダイナミックプライシングに注目が集まるのは、人工知能(AI)を活用した、より精緻な値決めが可能になったからだ。
ビックカメラ町田店@町田たん:
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PI研のコメント(facebook):
・5/20の日経新聞に「家電の価格、随時上げ下げ ビックカメラが「電子棚札」」との見出しの記事が掲載されました。ビックカメラが電子棚札を導入し、2020年度末を目途にダイナミックプライシングを全店で実施との内容です。電子棚札の導入は食品スーパー、ドラックストアでも導入がはじまっていますが、ダイナミックプライシングを連動させる企業はまだ小売業ではないといえ、思い切った経営決断といえます。背景には経費削減に加え、Amazon等とのネット企業への対抗があるといえ、フィジカルによるサイバーへの逆襲といえます。電子棚札はまだ1個1,000円前後ですので、仮に1店舗10万品目とすると、投資額は単純計算で1億円/店舗となり、ビックカメラの全店舗では約50億円、かなりの投資額といえます。これを経費だけで相殺すのは厳しいといえ、必然的に売上増、すなわち、ダイナミックプライシングで相殺することが必要といえます。その意味で、電子棚札は投資額が大きいがゆえに、経費削減+売上増、すなわち、ダイナミックプライシングが必須の政策といえます。今回、ビックカメラが電子棚札+ダイナミックプライシングに踏み切ったことで、様々な小売業にこの仕組みが広がってゆくと思われます。食品スーパー、ドラックストア、いつ、電子棚札+ダイナミックプライシングに踏み切るのか、ビックカメラの今後の動向とともに注目です。
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