PayPay、新規顧客、新規開拓!
開始半年で50万店、600万人登録を突破、PayPay一色に染まったヤフーの決算説明会:
・電子決済マガジン:4/25
・昨年10月から提供を開始したスマートフォン向け決済サービス「PayPay(ペイペイ)」の加盟店が今年(2019年)4月時点で50万店を突破した。PayPayの累計登録者数は、2度に渡る100億円キャンペーンに牽引され、サービス開始から半年で600万人を超えた。決済件数(決済回数)は累計2,500万回を突破している。4月25日にヤフーが開いた2018年度通期および第4四半期決算説明会で、ヤフーの川邊 健太郎 代表取締役社長(最高経営責任者)が初めて明らかにした。
・決済件数も大幅伸長、「早期に1,000万人を超えたい」:
・「データ」と「残高」を使ってマネタイズ、2019年度もPayPayへの投資は継続:
・「100億円」終了後のボーナス付与率は3%に:
・金融中間持株会社を新設し、ガバナンスを強化:
PayPay株式会社:2019年3月期決算(官報)
・売上収益:5億9,500万円、販売費および一般管理費:371億5,700万円、
・当期利益:▲367億8,700万円
・資産合計:407億,500万円、負債合計:315億6;300万円、資本合計:92億1;200万円
・参考: ・6192.8円/人:371.57億円/600万人
・74,314.0円/店:371.57億円/50万店
PI研のコメント(facebook):
・7pay が話題となっていますが、現在、Payが百花繚乱、様々なPayが乱立しています。各社が異常なキャンペーンをはる目的を投資コストという面で見るとどのような状況にあるかをPayPayの決算書をもとに算出してみました。PayPayの決算書を見ると、今期の経費371億5,700万円、イコール顧客獲得の投資金額と見なすと、現在の会員が600万人を超え、加盟店が50万店とのことですので、ここからコストが推定できます。計算すると、6,192.8円/人:371.57億円/600万人、74,314.0円/店:371.57億円/50万店となります。すなわち、会員1人当り経費を約6,000円かけ、加盟店1店当たり約70,000円ということになります。新規開拓はこの数字に比例して経費が必要といえ、いかに、会員、加盟店の開拓が大変かがわかります。しかも、経営が成立する一定の規模にまで、可能な限り短期間に達成しないと、経営そのものが成り立たなくわけですので、体力と勝負勘が必須となります。ちなみに、食品スーパー、ドラッグストア等が成立するには約2万人/店舗の顧客が必要ですので、この数字で逆算すると1億円以上の費用が必要となります。1店舗新規出店するだけで数億円かかりますので、出店=新規顧客獲得費用と見ることもできます。Payは新規出店はありませんが、100億円キャンペーンなど初期に膨大なコストをかける必要があり、これを短期間で実施しますので、初年度は巨額な赤字となり、この赤字を数年かけて回収、黒字化を目指すことになるビジネスといえます。ただ、その間、強力なライバルが出現しますので、対抗策を常に打たなければならず、追加コスト、追加コストの連続となり、ここを乗り切った企業のみが最終的なPayでのビジネスを許されることになるといえます。したがって、度胸に加え、体力が必須、誰でもができるビジネスではないといえます。PayPay、どのようにビジネスを軌道に乗せてゆくのか、▲367億8,700万円の今期の赤字の動向に注目です。
続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW #PayPay
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