セブン&アイH、リストラ計画公表!
グループ戦略と事業構造改革について:
・株式会社セブン&アイ・ホールディングス:10/10
・当社グループは、「信頼と誠実」「変化への対応と基本の徹底」を基本方針に掲げ、中長期的な企 業価値向上と持続的な成長の実現に取り組んでおりますが、今般、更なる成長を実現していくため に、本日開催の当社取締役会において、当社グループ戦略における事業構造改革について決議いた しましたので、お知らせいたします。 なお、その具体的内容につきましては、㈱セブン‐イレブン・ジャパン、㈱イトーヨーカ堂およ び㈱そごう・西武に関するものであるため、上記 3 社の取締役会におきましても、それぞれの施策 を決議いたしましたので、併せてお知らせいたします。
1.グループ戦略について:
(1)基本的な考え方
・当社グループは、お客様のライフステージ、ライフシーンに寄り添いながら成長を実現するために、グループシナジーの更なる追求により、ライフタイムバリューを最大化することを基本的な考 え方としております。
(2)概要
・まず、成長戦略としては、7-Eleven,Inc.による北米及びグローバル展開の強化と、グループ共通 戦略としてのデジタル戦略、金融戦略、調達・物流戦略及び食品戦略を掲げております。 また、㈱イトーヨーカ堂と㈱そごう・西武はスリム化による収益安定化を、㈱セブン‐イレブン・ ジャパンは再成長に向けた基盤造りを目的に、更なる事業構造改革を実施してまいります。
2.構造改革の概要:
(1)㈱セブン‐イレブン・ジャパン
① インセンティブ・チャージの見直し(2020 年 3 月より適用予定)、 ② 店舗政策、③ 人員政策、④ 売場政策
⇒不採算店の閉店加速(2019 年下期以降、約 1,000 店舗の閉鎖・立地移転を実施)
(2)㈱イトーヨーカ堂
① 店舗政策、② MD政策、③ 組織改編、④ 人員政策
⇒33 店舗をグループ内外企業との連携、閉店を検討
⇒2022 年度末の従業員数を 2018 年度末に対し、労使協議のうえ自然減も含めて、 約▲1,700 名の適正化
(3)㈱そごう・西武
① 店舗政策、② 人員政策、③ 売場政策
⇒2022 年度末の従業員数を 2018 年度末に対し、労使協議のうえ自然減も含めて、 約▲1,300 名の適正化
3.今後の見通し
PI研のコメント(facebook)
・セブン&アイHが10/10、中間決算の公表と同時に、「グループ戦略と事業構造改革について」とのニュースリリースを公表しました。中身は店舗閉鎖と人員削減、FCの利益配分の見直しの3点を基本とするリストラ計画です。成長戦略は含まれていませんので、まずは、止血を止め、現状改善をメインとした経営改革の第1ステップといえます。小売業の成長戦略は新店開発、業態開発がメインですので、今回はこの点には触れていませんので、第1ステップのリストラを最優先で取り組むという内容といえます。そのポイントですが、3つの企業、セブン‐イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、そごう・西武のみですので、セブン&アイH全体ではないといえます。具体的にはセブン-イレブンは約1000店舗の閉鎖・移転に加え、インセンティブ・チャージの見直しの実施、イトーヨーカ堂は店舗の閉鎖と約1,700名の人員削減、そごう・西武は店舗の閉鎖と約1,300名の人員削減が骨子です。これまで流通業界をリードしてきたセブン&アイHがリストラに入ったことは、一企業の問題というよりも、業界全体の問題に経営環境の悪化が波及しているといえます。10月からは消費増税、キャッシュレスの本格展開もはじまり、消費は先が読めない段階に入ったといえます。セブン&アイHの動向はもとより、流通業界全体がどのような方向に動いてゆくのか、セブン&アイH以外の関係各社の今後の経営判断にも注目です。
続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW #セブンアンドアイ
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