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April 11, 2020

セブン&アイH、本決算、減収増益!

セブン&アイH、2020年2月期、本決算:4/9

CF関連:キャッシュの配分:
・営業活動によるキャッシュ・フロー:576,670 百万円(昨年577,878百万円)
・投資活動によるキャッシュ・フロー:△318,047百万円(55.16%:昨年△557,497百万円)
  ⇒有形固定資産の取得による支出 :△297,693百万円(昨年△478,451百万円)
・財務活動によるキャッシュ・フロー:△213,204百万円(昨年△5,324百万円)
・現金及び現金同等物の増減額(△は減少):44,126百万円 (9,824百万円)

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:5,996,887百万円
・自己資本比率:43.4%(昨年43.5%)
・現金及び預金:982,959百万円(総資産比 22.64%)
・有利子負債:982,959百万円(総資産比 16.40%)
・買掛金:410,793百万円(総資産比96.85%)
・利益剰余金 :2,106,920百万円

P/L関連:キャッシュの創出:
・営業収益:6,644,359百万円(△2.2%) 、営業利益:424,266百万円( 3.1%)
・経常利益:417,872百万円(2.8%)、当期純利益:218,185百万円( 7.5%)
・通期予想:
・連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界規模で拡大している影響により、現段階では合理的な業績予想の算出が困難であるため、未定とさせていただきます。今後、業績への影響を慎重に見極め、合理的な予想の開示が可能となった時点で速やかに公表いたします。
  ⇒営業収益: 百万円( %:進捗率  %)
  ⇒営業利益: 百万円( %:進捗  %)
・原価:79.55%(昨年80.09%):-0.54、売上総利益:20.45%(昨年19.91%):+0.54
・経費:37.16%(昨年35.73%):+1.43
・マーチャンダイジング力:-16.71%(昨年-15.82%):-0.89
  ⇒MD力って何?
・その他営業収入:24.67%(昨年23.29%):+1.38
・営業利益:+7.96%(昨年+7.47%):+0.49

セブン&アイHのコメント:
・当連結会計年度における国内経済は緩やかな景気回復基調で推移したものの、2019 年 10 月に実施された消費税率 引き上げによる消費者心理への影響が尾を引くなど、個人消費におきましては依然として先行き不透明な状況が続きまし た。お客様の選別の目が一層厳しくなるこのような環境の中、当社グループは「信頼と誠実」「変化への対応と基本の徹底」 を基本方針とし、7-Eleven, Inc.による北米及びグローバル展開の強化を目指した成長戦略をはじめ、デジタル、金融、調 達・物流及び首都圏食品戦略を掲げ、中長期的な企業価値向上と更なる成長の実現に取り組んでおります。
・また、2019 年 10 月に、イトーヨーカ堂及びそごう・西武におきましては組織のスリム化による収益安定化を、セブン‐イ レブン・ジャパンにおきましては再成長に向けた基盤づくりを目的に、一段と踏み込んだ事業構造改革を発表いたしました。
一方、商品面では、様々な社会環境の変化やお客様の心理変化を捉え、付加価値の高い商品及び地域の嗜好に合わ せた商品の開発・販売を継続するとともに、接客の質を改善するなど、引き続きお客様満足度の向上に取り組みました。
・次期の見通し: ・2021 年 2 月期は、2019 年 10 月の消費税率引き上げ影響が長引いていることに加え、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響等により、個人消費におきましては先行き不透明な状態が続くと想定されます。また、海外経済では米中貿易摩擦等に伴う不確実性や金融資本市場の変動による影響にも留意する必要があります。

セブン&アイHの株価:4/9
・時価総額3,078,613百万円(4/9) =3,473円(4/9) ×886,441,983株(4/9)
・株価3,473円(4/9) =PER(会社予想):14.62倍(4/9)×EPS 2237.63円(2020/2)
・株価3,473円(4/9) =PBR(実績):1.21倍(4/9)×BPS 2,875.35円(2019/2)

PI研のコメント(facebook):
・セブン&アイHが4/9、2020年2月期の本決算を公表しました。結果は減収増益となり、やや厳しい決算です。減収になった要因ですが、昨年は、海外コンビニエンスストア事業(2,821,053百万円:構成比41.1%)が42.4%増でしたが、今期は(2,739,833百万円:構成比40.7%) 2.9%減と大幅に下がったためです。セブン&アイHのコメントでは、「チェーン全店売上は、商品売上の伸長はあったものの、ガソリン売上の減少に伴い、・・」と、石油価格の下落が響いたようです。一方、増益になった要因ですが、昨年は、国内コンビニエンスストア事業 (246,721百万円:構成比57.9%)が 0.6%増であったところ、今期は(256,601百万円:構成比58.2%) 4.0%増となったことが大きいといえます。こう見ると、セブン&アイHの経営構造がコンビニエンスストア事業に大きく依存していることが鮮明です。これを受けて、通期予想ですが、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界規模で拡大している影響により、現段階では合理的な業績予想の算出が困難であるため、未定、・・」と、示せない状況とのことです。それだけ、新型コロナウイルスの影響がセブン&アイHにとって重大なリスク要因になっているといえます。セブン&アイH、新年度はすでにはじまっていますが、先の読めない未知の世界に突入したといえます。国内外のコンビニエンスストア事業が業績を大きく左右する経営構造であるため、新型コロナウイルス対策をどう進め、経営の安定をはかってゆくか、その動向に注目です。

続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW #セブンアンドアイ 

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