アオキスーパー、2月期、第3四半期、減収、大幅減益!
PI研のコメント(facebook):
・新年度に入り、食品スーパーの2022年2月期の第3四半期決算の公表が本格化してきました。1/5、アオキスーパーが第3四半期決算を公表しましたが、その結果は営業収益が-5.9%、営業利益が-74.8%と、減収、大幅減益の厳しい決算となりました。他の食品スーパーも減益決算が多く、今期の食品スーパーは厳しい決算が予想されます。P/Lを見ると、原価が102.2%、経費が104.9%と、ダブルで利益を圧迫、不動産収入、物流収入等のその他営業収入は増加しましたが、結果、率でも0.9%、昨年が3.5%の営業利益でしたので、大幅減益です。それにしても、アオキスーパーの経費比率は19.5%と業界屈指の低さであり、これがEDLPを支える原動力となっています。粗利も15.2%ですの、さらに、低く抑え、逆ざや、これをその他営業収入でカバーする営業構造ですが、今期は経費比率の上昇が大きく、厳しい結果となっています。一方、BS、貸借対照表ですが、今期は前年が金融機関の休業日にあたったため、単純な昨対比較はできない状況です。実際、買掛金が昨対51.9%、現預金も昨対54.2%と現金が移動し、異常値です。自己資本比率を見ると、70.8%と、昨年の58.0%と比べ、大きく上昇、安定した財務基盤を築いています。アオキスーパーは有利子負債が0、無借金経営ですので、これも財務基盤の強さを支えています。ちなみに、新規出店に関わる資産、建物、土地ですが39.1%ですので、自己資本比率70.8%で十分に賄える比率ですので、出店余力も高いといえます。これを受けて、投資家はどう見たかですが、決算発表の1/5以降、株価は横ばい、投資家は冷静に、今後の動向を見極めているといえます。現状株価は2,880円、PERは33.35倍と高い水準ですが、PBRが0.77倍と1.00倍を下回り、純資産が時価総額を上回るという逆転現象、厳しい株価といえます。したがって、株価は割安感のある水準です。アオキスーパー、今期は厳しい決算が予想されますが、残り、四半期、どこまで収益改善を図ってゆけるか、今後の動向に注目です。
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