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January 18, 2022

イオン、2022年2月期、第3四半期決算、増収増益!

PI研のコメント(facebook):
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は1月12日にイオンが公表した2022年2月期の第3四半期決算を取り上げます。
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P/Lですが、売上高が100.5%、営業利益は131.0%ということで、営業段階では増収、大幅増益の好決算となっています。経常利益、当期純利益、特に当期純利益がマイナスということで、気になる数字ですが、昨年と比べると大きく改善されていますので、上向きにはなっているというふうに判断していいのかなと思います。グラフにするとこういう形になりますが、売上げに対して営業利益と経常利益はバランスがいいんですが、当期純利益がマイナスということで、厳しい状況です。原価が99.3%で改善しました。経費は101.6%で上昇しています。その他営業収入、物流収入とか不動産収入にあたりますが、これは103.1%で増加しています。グラフにするとこういう形になりまして、経費は増加していますが、利益が改善、それから、その他営業収入も改善ということで、結果、営業利益は率で見て1.6%。昨年は1.2%でしたので、130.3%の改善ということで、率でも大幅な増益となっています。これを踏まえて、通期予想ですが、営業収益は0.2%、微増です。営業利益の方は、32.8から46.1%の幅がありますが、進捗率を見ると、44.6%から40.6%ですので、かなり厳しい状況ですので、計画通りにいくのかどうか難しい状況に入っているといえるかと思います。
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さて、BSですが、自己資本比率が8.1%と、極端に低いんですが、これは金融業を抱えているためにこうなっています。例えば、銀行における貸出金、2兆5,000億円弱あります。それから、負債の方でも銀行業における預金ということで4兆円近くあるということで、これらが自己資本比率を大きく下げている要因となります。従って、これだけでは判断できないんですが、ただ昨年と比べると、95.3%ですので、グラフして、こうなりますので、気になるところです。一方、建物および構築物、それから土地、新規出店にかかわる資産の状況ですが、グラフにしたものがこちらになりますが、合計で29.2%。自己資本比率が8.1%ですので、こちらも自己資本比率だけでは新規出店の資産を賄えないということで、成長戦略がやや気になる財務構造になっているといえるかと思います。
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さて、この決算を投資家はどう見たかということなんですが、これがイオンの約1か月間の株価動向ですが、決算発表のあった1月12日以降、株価は大きく下げています。特に、これブルーがボリンジャーバンド、下値圏にあたりますが、このボリンジャーバンドの範囲内に平均プラス、マイナス、標準偏差の3倍を足したもので線を引いていますので、99.7%の株価が収まると。これを突き破る状況ですので、投資家は売りと判断しています。売買高も非常に高くなっています。現状、2,395円の株価ですが、PERは101.29倍、異常値です。利益が低い分だけで当然こうなるかと思います。PBRが2.14倍という形で、これは高い水準です。従って、PERとかPBRの視点で見ると、と割高感のある株価なんですが、気になる動向といって良いかと思います。
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以上、イオンの2022年2月期の第3四半期決算の結果となります。


続きは、・・https://twitter.com/PurchaseTW #イオン 

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