決算速報、サンドラック、2022年3月、本決算、増収減益!
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は5月13日にサンドラックが公表した2022年3月期の本決算を取り上げます。
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結果ですが、売上高が102.3%、微増です。営業利益は91.3%、大きく減益となったやや厳しい結果となっています。グラフにしたものがこちらですが、売上高に対して営業利益、経常利益、当期純利益ともに大幅な減益という厳しい結果です。原価は101.2%で上昇していることが見てとれます。一方、経費の方は98.7%で減少しています。こちらがグラフですが、経費の方はですね、下がっているんですが、原価が上昇していることが見て取れます。結果、営業利益ですが、5.3%、昨年が5.9%でしたので、率で見ても89.3%と減益という結果です。これを踏まえて、通期予想、来期ですけれども、売上高は6.8%増、営業利益は3.8%増ということで、増収、増益を見込んでいます。
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では、この決算結果がキャッシュフロー計算書と貸借対照表にどう反映されたかということですけども、営業活動によるキャッシュフローはほぼ昨年並みの99.8%、約300億円強となります。これを投資と財務にどう配分したかですが、グラフにしたものがこちらですけども、投資に65.2%、財務に25.8%と、それから内部留保に8.9%と配分していることが見てとれます。従って、若干、投資を控えてですね、財務と内部留保の方にもですね、キャッシュを配分していることが見てとれます。
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では、これがBS、貸借対照表にどう反映されたかということですけども、自己資本比率を見るとですね、68.0%。昨年よりも102.3%と、若干、改善していることが見てとれます。有利子負債の方はもともと無借金でしたのでありせん。従って、買掛金、102.7%で増加していることが若干ありますが、それ以上に現金の方が増えていますので、これらが相まって自己資本比率を引き上げていると見て取れるかと思います。一方ですが、建物および構築物、土地、新規出店に関わる資産ですけれども、もともとドラックストアは土地をほとんど購入せずにですね、新規出店を図るというのが戦略ですので、実際に2.4%という水準です。建物および構築物は16.9%、従って、合計で19.3%の総資産における比率となります。これが自己資本比率で補われているがどうなのかということですが、自己資本比率が非常に高い水準ですので、十分に新規出店に関わる資産を補えているということで、成長余力は非常に高いという財務構造です。実際、来期も100店舗の新店を見込んでいるそうです。
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さて、これを投資家はどう見たかということですが、5月13日、ここですけれども翌日株価はですね、翌営業日ですね、大きく下げています。売買高も上昇しています。ただ、その後、株価は若干上昇していますので、投資家は決算自体は厳しく見ていますが、今後に対しての期待も高いといえるかと思います。現状、2,767円の株価、PERが13.37倍、PBRは1.47倍ということで、ほぼ業界平均に近い水準ですので、割高感も割安感もない株価水準といえるかと思います。
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以上、サンドラックの2022年3月期の本決算の解説となります。
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