神戸物産、決算短信の解説、2022年10月期、本決算、増収増益!
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は、神戸物産が12月15日に公表した2022年10月期の本決算の決算短信を解説します。決算短信は、この表紙2枚がポイントでして、P/L、BS、キャッシュフローに加えてですね、投資家目線ということで、配当、予想、株式等が公開されています。
***
早速、P/Lの方ですが、売上高が12.4%増、営業利益が1.9%増ということで、増収、増益の好決算となっています。EPS、1株当たりの当期純利益ですが、93.87円ということで、昨年よりも増加、改善しています。本決算ですので、営業利益率も出ています。6.8%、昨年が7.5%でしたので、若干、下がっているところが気になるところです。
***
BSの方ですが、総資産、純資産、割った自己資本比率です。52.7%で昨年よりも大きく増加しています。BPS、1株当たりの純資産ですが、こちらは433.53円ということで、こちらも増加しています。BPSはですね、Book value Per Shareの略で、PBRの基礎となる指標の1つです。株価をBPSで割っても、時価総額を純資産で割っても、PBRを求めることができます。これ同様にEPSもそうで、PERのEPSはですね、基礎となる指標の1つとなっています。株価をEPSで割ってもですね、それから時価総額を純利益で割っても、PERを求めることができます。
***
キャッシュフローの方ですが、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフロー、そして、現金同等物の期末残高が公開されています。ポイントは、この投資活動によるキャッシュフローで、こちらを見るとですね、営業活動によるキャッシュフローの57.84%を割り振っています。したがって、投資に積極的にキャッシュを配分しているというところがポイントになるかと思います。財務に関しては17.39%、残りが内部留保という形で、昨年よりも大きく増加しているところがポイントです。したがって、投資と内部留保にですね、厚くキャッシュを配分していることが見て取れます。
***
さて、配当の方ですが、第2四半期末、期末、合計です。昨年が20円、今期が22円、そして、来期予想が22円ということですので、配当に大きな変動はありません。
***
これを踏まえて、通期予想ですが、売上高が8.2%増、営業利益は6.8%増ということで、増収増益を見込んでいます。EPSの方ですが、97.02円、これは先ほどの本決算時が93.87円でしたので、増加しています。
***
株式の方ですが、期中、自己株式、期末が公開されています。期末を見ると、273,60万株ということで、昨年と全く同じ株式数です。したがって、変動はありません。
***
これを踏まえて投資家はこの決算をどう見たかということですが、こちらが株価となります。15日、この時点で、オレンジ、売買高が跳ね上がって、株価は横ばいです。翌日以降を見ないと何ともいえませんが、投資家は冷静に今後の動向を見極めているといえそうです。現状、株価は3,515円の株価、PERは38.76倍、PBRは8.60倍ということで、どちらも高い水準です。したがって、株価は割高感なんですね、株価水準といえるかと思います。ポイントとして、もう一つですね、時価総額が1兆円に迫る勢いということで、小売業の中では、傑出した時価総額を誇っています。
***
以上、神戸物産の2022年10月期の本決算の決算短信の解説となります。
続きは、・・https://twitter.com/PurchaseTW #神戸物産
━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━━━━
New! ダイヤモンド・リテールメディアに、youtube、コラボ投稿!
*パットわかる最新情報、決算短信を詳しく解説!!
1.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!
2.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設_4,208人
*投稿記事:オペレーションズリサーチ学会へ投稿
3.YouTubeスタート、チャネル登録はこちら!
« サトウ食品、決算短信の解説、2023年4月期、第2四半期、増収増益! | Main | 因果推論の科学、ベイジアンネットワークについて! »
« サトウ食品、決算短信の解説、2023年4月期、第2四半期、増収増益! | Main | 因果推論の科学、ベイジアンネットワークについて! »
Comments