イオン、決算短信の解説、2023年2月期、第3四半期、赤字!
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回はイオンが1月13日に公表した2023年2月期の第3四半期決算の決算短信を解説します。決算短信は、この表紙2枚がポイントでして、P/L、BSに加えて、投資家目線ということで、配当、予想、株式等が公開されています。
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早速、P/Lの方ですが、営業収益が4.2%増、営業利益が26.3%増ということで、増収、増益の好決算となっています。ただし、四半期純利益は、マイナスということで、赤字決算です。したがって、EPS、1株当たりの四半期純利益ですが、マイナスとなっています。EPSはEarnings Per Shareの略で、PERの基礎となる指標の一つです。株価をEPSで割っても、時価総額を当期純利益で割ってもPERを求めることができます。したがって、PERとEPSが予想できれば、株価を理論的に算出することが可能となります。
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BSの方ですが、総資産、純資産、割った自己資本比率です。イオンは金融がありますので、金融を除いた場合も示してありますが、合計で7.9%ということで、昨年よりも減少しているところが気になるところです。1株当たりの純資産、BPSですが、1,154.21円です。昨年よりも増加しています。BPSはBook value Per Shareの略で、PBRの基礎となる指標の一つです。株価をBPSで割ってもですね、時価総額を純資産で割ってもPBRを求めることができます。したがって、PBRとBPSが予想できれば、EPS同様ですね、株価を理論的に算出することが可能となります。
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配当の方ですが、第2四半期末、期末、合計が公開されています。昨年は36円、今期予想が36円ですので、配当に変化はありません。
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これを踏まえて通期予想ですが、営業収益は収益認識に関する会計基準が適用されているために、増減率は示していません、ということだそうです。営業利益の方ですが、20.5%から26.2%増ということで、幅が少しあります。進捗率を見ると、営業利益の方がですね、53.66%から51.22%ですので、かなり低い水準といえ、気になるところです。EPS、1株当たりの当期純利益ですが、53円となっています。先ほどの第3四半期がマイナスですので、プラスに転じる予想です。
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株式の方ですが、期中、自己株式、期末が公開されています。期末を見るとですね、871,924,572株ということで、昨年と全く同じ株式数ですので、変動はありません。
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これを踏まえて、投資家は、この決算をどう見たかということですが、株価です。1月13日、売買高、オレンジが大きく跳ね上がって、株価、赤は急落しています。決算発表前から株価は下がっていたんですが、さらに、下がるということで、投資家は売りとみたようです。現状、2,604円の株価、PERは88.40倍、異常値です。PBRは2.21倍ということで、こちらも高い水準です。したがって、割高感のある水準といえるかと思います。
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以上、イオンが1月13日に公表した2023年2月期の第3四半期決算の決算短信の解説となります。
続きは、・・https://twitter.com/PurchaseTW #イオン
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