クローガー、決算短信の解説、2023年1月期、第4四半期、堅調!
ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は、クローガーが3月2日に公表した2023年1月期の第4四半期決算の決算短信を解説します。
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クローガーのCEO、ロドニー・マクマレン氏ですけれども、コメントを出しています。クローガーはということで、デジタルで加速するということで、実際に、デジタルの今回は結果が出ています。ここに、ハイライトがありますけれども、Digital Salesということで、12%増加したということで、大きく増加しているのが見て取れます。従業員に感謝をするとともにですね、今期は、インフレがかなり厳しかったということで、それに対処するために、お得な価格で提供し、信頼できる当社のブランドのアイテムとパーソナライズされたプロモーションを提供したということで、クローガーの得意とするプライベートブランド戦略とですね、それから、OTOマーケティングですね、こちらの方を駆使したそうです。今後に関しては、株主にとって、魅力的で持続的な総利益を達成し続けることを信じているということで、こういうコメントを出しています。
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では、早速、P/Lの方に入ってきたいと思いますが、こちらがP/Lになります。左側が四半期のみ、右側が通期となります。四半期で売上高を計算すると、5.37%増、通期で見ると、7.52%増ということで、非常に好決算だったことが見て取れます。売上規模は約20兆円ぐらいに円換算をすると、なるかと思います。原価ですが、78.6%です。粗利は、結果、21.4%となります。経費の方ですが、一般管理費とか、家賃とかですね、減価償却費がありますが、これらを合計すると、18.6%です。結果、営業利益は2.8%ということになるかと思います。
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BSの方ですが、左側が総資産、右側が負債と純資産という形になります。資産の方を見てみますと、現金の全体の総資産ですね、約7兆円ぐらいになるかと思います。現金が340億円ぐらいで、総資産比0.51%ということで、かなり低い水準かというところが気になります。土地、建物、この辺ですけども、これが49.92%、約50%となります。従って、総資産の約50%が成長戦略に関わる土地、建物で占められているということになります。負債の方ですが、こちらの方になります。有利子負債が28.35%ということになります。純資産の方ですが、計算すると、20.22%ということで、かなり低い水準であるところが気になるところです。
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さて、キャッシュフローの方ですけれども、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローが公開されています。こちらは現金になります。営業活動によるキャッシュフローは、日本円に換算すると、約6,000億円ぐらいになるのかなと。これを投資と財務に、どう配分したかということですが、投資に約70%、財務に約50%配分しています。従って、100%超えてきますので、現預金を取り崩しているということになります。特に、財務に関しては配当、自社株買いに厚くキャッシュも配分しています。こう見ると、バランスよくですね、投資と財務に配分していることが見て取れます。
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さて、これらを踏まえて、投資家はクローガーの決算をどう見たかということなんですが、3月2日、ここになります。翌営業日、株価が上昇して、その後も株価が上昇していることが見て取れます。ここ数日は横ばいですが、投資家は買いと見たようです。PERの方は、21.3倍、PBRは3.6倍ということで、特に、PBRが高い水準です。株価は46.85ドルということで、従って、割高感のある株価水準といえるかと思います。
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以上、クローガーが3月2日に公表した2023年1月期の第4四半期、本決算の決算短信の解説となります。
続きは、・・https://twitter.com/PurchaseTW #Kroger
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