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December 06, 2024

オーケー、万代、「価格勝負はしない」!

 

PI研コメント:

1.「食品スーパーの万代・阿部社長「オーケーと価格勝負はしない」」、日本経済新聞の12/4の記事の見出しです。オーケーが11/26に関西地区、1号店を新規出店をした高井田店の競合店となる万代の阿部社長の言葉です。やや意外です。この高井田地区にはオーケー周辺に7店舗の競合がひしめく、関西屈指の競合地区です。その中でも、万代は価格訴求が大きな武器のひとつであった食品スーパーマーケットですので、その武器で勝負しないとは意外といえます。
2.日経の記事を読み進めると、「阿部社長はオーケーについて「商売の仕方が違う。うちはうちの商売をする」と強調した。オーケーの「EDLP(エブリデー・ロー・プライス=毎日安売り)」に対し、万代は伝統的な「HILO(ハイ・ロー・プライス=特売による集客)」といわれる戦略だ。」とのことで、「HILO(ハイ・ロー・プライス=特売による集客)」でオーケーに対抗するとのことです。
3.万代、安倍社長の方針は、「安さがすべてではない。満足度で勝負する」とのことです。それにしても、万代が価格で勝負しないとなると、関西地区で、オーケーに、価格で真っ向勝負ができる食品スーパーマーケットは恐らくないといえ、今後、オーケーが関西地区で価格競争に勝つのではと予想されます。
4.ただ、万代の阿部社長は、記事の中で、「商圏が重なったロピアとの競合店舗については「最初は顧客が流れたが、今ではいずれの店もロピア進出前に比べて売上高が約1割伸びている」と明かす。「万代の良さを分かっている顧客は多い。競合店が増えると、その地域に顧客が集まるプラス効果もある」と自信を見せる。」とのことですので、ロピアとの競争で成果を確認できているとのことで、今回のオーケーとの競争でも負けないという自信があるとのことです。
5.オーケーの関西地区への新規出店ははじまったばかりであり、今後、5年、10年かけてそらく50-100店舗は視野に入っていると、財務状況と以前の関西スーパーへのM&A断念の経験から予想されます。万代を含め、地元の食品スーパーマーケットがどのように対抗し、商圏構造がどう変化してゆくのか、その地殻変動に注目です。

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