小売りにインフレ直撃 3年ぶり減益、節約志向強く!
小売りにインフレ直撃 3年ぶり減益、節約志向強くhttps://t.co/6vNHiZ43h3
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 14, 2025
PI研のコメント:
1.日経新聞が1/15、「小売りにインフレ直撃 3年ぶり減益、節約志向強く」との見出しの記事を掲載しました。2025年2月期の第3四半期決算の小売業の結果をもとに今期の動向を占ったものです。結論は、「主要企業の2024年9〜11月期の営業利益は前年同期比5%減と、四半期ベースで3年ぶりに減益に転じた。」とのことです。
2.小売業の決算は大半が2月期決算ですので、3月期決算をまたずとも、この時点で全体動向を占うことができますので、今期の本決算は厳しいことが予想されます。特に、「食品など生活必需品を取り扱う、スーパーやコンビニエンスストアの業績落ち込みが際立つ。」とのことで、食品スーパーが厳しいとのことです。
3.その要因ですが、2つあるとのことです。「1つが売り上げの伸び悩みだ。」、「2つ目の要因は経費の増加」とのことです。特に、経費の増加は深刻で、「マルエツなどを傘下に持つユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)は賃上げで人件費などが膨らみ、15年の発足以来9〜11月期として初の営業赤字を計上」とのことです。
4.ちなみに、ヤオコーのIRを見てで見ると、決算は3月ですが、4-12月期の売上速報によれば、売上高は110.4%と好調、その中身は客数が107.5%。客単価が102.6%と、客単価が伸び悩んでいます。その要因は、PI値が99.4%、平均単価が103.2%ですので、PI値、すなわち、販売点数の落ち込みが響いています。日経の記事の中でも「店頭で買い物カゴに入れる商品点数の減少が続く。」とのことで、値上げが消費、カゴの中の商品点数に影響が出ているといえます。
5.小売業界も、日経新聞の記事でも言及しているように、PB、クーポン、セールなど様々な対策を打っているとのことですが、それを上回る物価高と人件費増が今後とも続くことが予想されますので、今期決算、そして、来期も小売業にとって厳しい経営環境が予想されます。まずは、本決算がどの水準で落ち着くか、その動向に注目です。
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