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January 06, 2025

アークス横山清会長インタビュー、リアルエコノミー、2025年1月1日!

PI研のコメント:
1.恒例の年始のアークス横山会長へのリアルエコノミーのインタビューが1/1、公開された。全部で3部作となっており、1回目が「3C体制を導入した理由」、2回目が「ロピア、トライアル、スーパー再編」、そして、3回目が「流通激戦、2年後に決着がつく」である。
2.記事では横山会長という肩書でのインタビューであるが、「社長から会長になって、初のインタビューとなったが、スーパー歴65年、・・」とのことで、アークスの代表権を得て、約50年強の中で、肩書としてははじめて会長になったとのことである。結果、会長(CEO)と社長(COO)、これに財務(CFO)のイニシャルのCをとって、3C体制での新たな経営管理体制がスタートしたという。アークスもいよいよ、経営と執行の分離による、独裁から集団体制への移行といえよう。
3.その要因を記事の中では、「なんだかんだといっても、2025年で満90歳になるからね。」とのことで、横山会長の年齢、すなわち、次世代へ向けての経営基盤づくりにあるようである。第1回目の記事の最後は、「いずれにしても、組織としての生き方の問題に関わってくる。そうはいっても、最後は、残ったものの勝ちだ。」と結んでおり、横山会長の経営への執念、「残ったのの勝ち」、個人ではなく、組織として、いかに生き残るかの強い意志を感じさせるインタビュー内容である。
4.2回目は、「ロピア、トライアル、スーパー再編」、北海道の流通環境が激変する中、横山会長がどうこの状況を見ているか、今回の年頭インタビューの核心ともいえる内容である。
5.「ロピアも頑張っているが、これからでしょう。あの物件は、2年前まで当社と交渉してきた経緯がある。その結果、私どもの力では、あの設備と条件では対応できないと判断した。」とのことで、エピソードを交え、横山会長の率直な感想が述べられている。ロピアを脅威に感じながらも、まだ判断は時期尚早という結論である。
6.一方、トライアルについては、「今一番、気をつけないといけないのは、トライアル。トライアルは、時間をかけて影響力を強めてきた。」とのことで、上場も相まって、「上場益によって、今まで目一杯、つま先立っていた姿勢から踵(かかと)を下ろした。」とのことで、一定の評価をしている点が興味深い。
7.最後、3回目、「流通激戦、2年後に決着がつく」では、「今でも、グループで800億円を超えるキャッシュフローがある。その3倍に当たる2500億円から3000億円は、無理をしなくてもすぐ動員できる。」と、キャッシュには自信を示しており、いつでも勝負に出れるが、じっくり時を待つとのことである。
8.気になるのは、2年後、横山会長は92歳、これまで蓄えてきた豊富なキャッシュをもとに、どのような勝負をするのか。それは2年以内か、その後か、今期から始まった3C体制のはじめての経営割断となるといえ、注目です。

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