セブン&アイH、株価乱高下、決算下落、MBO、上昇!
セブン&アイ株価午後急伸「MBOに米アポロ出資」報道https://t.co/ASIgQbhsiC
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 10, 2025
セブン純利益65%減、独立維持へコンビニてこ入れ急務https://t.co/8G9sIQVFvG
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 9, 2025
PI研のコメント:
1.1/9にセブン&アイHの第3四半期決算が公表され、純利益が前年同期比65%の減益となり、これを受けて、株価が急落、前日比59円(2.48%)安の2315円50銭まで下落した。投資家の失望感が広がった株価の下落といえるが、日経新聞ででは、岩井コスモ証券の菅原拓アナリストのコメントを引用し、「買収に絡む思惑で株価が底上げされていたため、下がりやすかった」とのことである。
2.ところが、10/10、決算発表の翌日であるが、株価は一転、日経新聞によれば、「一時、前日比175円50銭(7.39%)高の2550円まで買われ、・・」とのことで、大幅上昇、投資家は前日と真反対の売りから買いへと動き、株価が乱高下している。
3.その要因は、「ブルームバーグ通信が10日午後に「セブン&アイの創業家による経営陣が参加する買収(MBO)計画を巡り、プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社のアポロ・グローバル・マネジメントが出資を検討していることが分かった」と報じた。最大1兆5000億円の出資になる可能性があるといい、株式非公開化に向けた思惑が改めて高まり、買いが集まっているようだ。」との報道である。
4.投資家は、セブン&アイHのMBO関連の動きに敏感になっており、信頼できる報道が流れると、株価が大きく動く状況となっている。現在、3案、アリマンタシォン・クシュタール(ACT)による買収提案、セブン&アイの創業家主導による株式非公開化案、そして、スタンドアローン(セブン&アイの単独)で成長を遂げる選択肢を経営陣が検討しているとのことだが、「5月下旬に開催予定の定時株主総会までに一定の判断」がなされまで続くものと予想される。
5.セブン&アイH、株主総会の5月までは、株価が大きく乱高下する局面が何度も来ると思われるが、それだけ、現在、検討してる3案の経営判断が難しい局面にあるといえ、投資家にとっては冷静に事態を見守るしかなく、不安定な日々が続くといえる。それにしても、アクティビストからはじまり、ACTからのM&Aの提案により、セブン&アイHの経営基盤が大きく揺らいだといえ、2025年度は流通業界にとって、経営基盤をどう固めるか、各社の経営戦略の動向が焦点が当たる1年となりそうである。
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