セブン進む「解体」 非公開化なお調整、コンビニ専業難路!
セブン進む「解体」 非公開化なお調整、コンビニ専業難路https://t.co/Rgk8asMpgB
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) February 22, 2025
PI研のコメント:
1.2/23の日経新聞の報道によると、「セブン&アイ・ホールディングス(HD)が祖業のスーパー事業などの売却について、米ベインキャピタルに優先交渉権を与える見通しとなった。」と、ベインキャピタルに優先交渉権が与える見通しとのことです。従って、交渉権を争っていたKKRは優先交渉権を失ったということになります。
2.現在、KKRは西友の売却先を探しており、イオンとドン・キホーテが名乗りを上げていますので、GMSの大手2社、イトーヨーカ堂、西友が売却されることになります。結果、GMSはイオンの一強、それを追うドン・キホーテとなる構造となり、業過が大きく再編する流れといえます。ただ、そのイオンもGMSは厳しい経営状況であり、GMS業界そのものの存在価値が問われると事態といえます。
3.ベインキャピタルの今後の交渉の流れですが、「総合スーパー(GMS)のイトーヨーカ堂や食品スーパーのヨークベニマル、外食事業などを抱えるセブンの100%子会社の「ヨーク・ホールディングス(HD)」買収に向けて、セブン側と出資比率などの調整に入る」とのことです。合意は3月末を予定しているとのことです。
4.売却後のセブン&アイHとの関係ですが、「セブンがスーパー事業を売却し、ヨーカ堂などがファンド傘下に入った場合、セブンとヨーカ堂のつながりはプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」を中心にした食品開発などでの連携にとどまるとみられる」とのことで、PBメインの関係になる予定だそうです。
5.これで、セブン&アイHは本体のセブンイレブンを中核とした経営戦略に絞れるわけですが、こちらも、3案、独自経営、伊藤家のMBO、アリマンタシォン・クシュタール(ACT)からの買収提案を審議中ですので、予断を許さない状況が続きます。株主総会は5月下旬に開催予定ですので、それまでには決着がつくと思われますが、膠着状態がつづいているようです。
6.いずれにせよ、最重要課題は、セブンイレブンの成長戦略を画くことができるかどうかにかかっていますが、足元は海外、国内含めてコンビニが厳しい経営環境にありますので、当初の成長戦略の見直しが必須といえます。最終的にどの提案を経営陣が採用するのか、今後の動向に注目です。
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