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April 18, 2025

コメ店頭5kg4214円に上昇 備蓄米流通広がらず!


PI研のコメント:
1.日本経済新聞が4/14、「備蓄米流通広がらず、JAに集中 店頭価格14週連続上昇」との見出しの記事を掲載しました。依然として、米の店頭価格が下がっておらず、その要因は、備蓄米の流通が広がらないことにあるとのことです。
2.今回の政府の米の入札は、「対象が全国農業協同組合連合会(JA全農)など、大手の集荷業者に限られる。」ことに加え、「落札分と同じ量と品質のコメを買い戻す条件」が加わっており、これが「集荷業者が参加をためらう」要因となっているとのことです。
3.結果、「3月の1回目の入札は、JA全農が全体のおよそ94%にあたる13万2999トンを落札した。2回目の入札も「落札はJA全農が大部分だろう」(集荷業者)との見方」とのことで、JAに備蓄米が集中し、全国の食品スーパーマーケット等、小売業に行きわたらないとのことです。
4.一方で、受け皿となる備蓄米の食品スーパーマーケットについても、「日本スーパーマーケット協会の岩崎高治会長(ライフコーポレーション社長)は、交換会後に記者団の取材に応じ、「できるだけコメ価格を下げる努力は必要だと思っているが、コメは非常に利幅の低い商品。人件費などを考えるとなかなか価格を下げる余地がない」」とのことで、利幅の問題があるとのことです。
5.米の店頭価格は、生産、卸、消費の流通全体の最適化の問題ですので、今回、卸のみに焦点が当たっており、しかも、その卸がJA寡占の状況では、卸の役割が十分に発揮されず、加えて、生産、消費は手つかずです。結果、米の流通構造は改善されない状況が続くと思われます。
6.今回、備蓄米による店頭価格への効果が出ていない結果といえますので、今後、政府はさらに備蓄米の投入を検討しているようですが、一方で、米の生産から卸、消費の流通構造の制度設計、そのものの見直しに踏み込む段階に入ったではないかと思います。
7.当面は備蓄米の店頭価格への動向に注視しつつ、この結果を受けて、政府の米の流通構造の抜本的な見直しにも期待したいところです。

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