Grokへの質問:
「現在、米の平均価格と全体の消費量は何万トンですか?ここに政府備蓄米が何万トン、価格はいくらで市場に出回るでしょうか?結果、市場の米は銘柄米、すでにJAに出荷された政府備蓄米、そして、今回出荷される政府備蓄米の3つの価格帯が予想されますが、その時、全体の平均価格はいくらとなりますか?相乗積を用いて数式で計算してください。」
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Grokの回答:
1. 米の平均価格と全体の消費量 米の平均価格: 2025年2月時点の総務省「小売物価統計調査」によると、東京の小売価格(うるち米、単一原料米「コシヒカリ」以外、5kg)は4,239円です。一方、2025年4月時点で全国のスーパーでの平均価格は5kgあたり4,206円とされています。この価格は13週連続で上昇しており、高騰が続いています。よって、現在の平均価格は約4,200円/5kg(玄米60kg換算で約25,200円)と仮定します。
全体の消費量: 農林水産省の2024/2025年度の食用米需要量は約674万トンと予測されていますが、2025年3月までの累計では前年度実績を15万トン上回るペースで推移しています。このため、2025年の消費量は約689万トン(674万トン + 15万トン)と推定します。
2. 政府備蓄米の量と価格 政府備蓄米の量:
政府は2025年3月に約21万トンの備蓄米を放出しました(初回入札で14.17万トン、2回目で残り)。さらに、5月26日に発表された随意契約による放出では、約9.69万トンが追加で落札されています。合計で約30.69万トン(21万トン + 9.69万トン)が市場に放出される予定です。
政府備蓄米の価格:
3月の入札では、平均落札価格が玄米60kgあたり21,217円(税抜)でした。精米・輸送コストを加えると、店頭価格は5kgで約2,100~2,200円とされています。
5月の随意契約では、玄米60kgあたり11,700円(税抜)と、前回より47%安く設定され、店頭価格は5kgで約2,000円(税抜)となる見込みです。
よって、放出される備蓄米の平均店頭価格は約2,100円/5kg(玄米60kg換算で約12,600円)と仮定します。
3. 市場の米の種類と価格帯
市場には以下の3つの価格帯の米が存在すると仮定します:
銘柄米(高級米、例:コシヒカリなど):
価格:銘柄米は一般的に高価格帯で、5kgあたり約5,000円(玄米60kg換算で約30,000円)と仮定。
市場シェア:銘柄米は市場全体の約20%と仮定(高級志向の消費者向け)。
JAに出荷された政府備蓄米(3月の入札分):
価格:5kgあたり約2,200円(玄米60kg換算で約13,200円)。
市場シェア:21万トンがすでに市場に供給されており、全体の消費量689万トンの約3%(21万トン ÷ 689万トン)。
今回出荷される政府備蓄米(5月の随意契約分):
価格:5kgあたり約2,000円(玄米60kg換算で約12,000円)。
市場シェア:9.69万トンで、全体の消費量の約1.4%(9.69万トン ÷ 689万トン)。
残りの米(一般的な非銘柄米、JA出荷以外の米など)は、現在の市場平均価格である5kgあたり4,200円(玄米60kg換算で25,200円)で、市場シェアは約75.6%(100% - 20% - 3% - 1.4%)と仮定します。
4. 全体の平均価格の計算(相乗積を用いる)
全体の平均価格は、各カテゴリーの価格と市場シェア(重量割合)の加重平均を計算します。相乗積を用いた数式は以下の通りです:
全体の平均価格=∑(各カテゴリーの価格×各カテゴリーの市場シェア)\text{全体の平均価格} = \sum (\text{各カテゴリーの価格} \times \text{各カテゴリーの市場シェア})\text{全体の平均価格} = \sum (\text{各カテゴリーの価格} \times \text{各カテゴリーの市場シェア})
銘柄米:5,000円 × 0.20 = 1,000円
JA出荷の備蓄米:2,200円 × 0.03 = 66円
今回出荷の備蓄米:2,000円 × 0.014 = 28円
その他の米:4,200円 × 0.756 = 3,175.2円
全体の平均価格=1,000+66+28+3,175.2=4,269.2 円/5kg\text{全体の平均価格} = 1,000 + 66 + 28 + 3,175.2 = 4,269.2 \, \text{円/5kg}\text{全体の平均価格} = 1,000 + 66 + 28 + 3,175.2 = 4,269.2 \, \text{円/5kg}
5. 結論
現在の米の平均価格:約4,200円/5kg
全体の消費量:約689万トン
政府備蓄米の量:約30.69万トン
政府備蓄米の価格:約2,100円/5kg(平均)
市場全体の平均価格(予測):約4,269円/5kg
備蓄米の放出により価格は若干下がる可能性がありますが、市場シェアが小さい(約4.4%)ため、全体の平均価格への影響は限定的で、約4,269円/5kgと高止まりが続くと予想されます。
出典:
総務省「小売物価統計調査」
農林水産省「米の流通状況等について」
NHK「スーパーのコメ価格 5キロあたり4206円」
JA全農「政府備蓄米の販売状況について」
日本経済新聞「備蓄米売り渡し価格47%安く」
注:市場シェアや価格は仮定に基づく推定値であり、実際の値は市場動向や地域により異なる場合があります。
PI研のコメント:
1.現在、米の政府備蓄米の大手小売業、中小小売業への随意契約による受け渡しが行われ、この6月からは全国の小売業の店頭に政府備蓄米が5kgで約2,000円の商品が並ぶ予定です。
2.結果、小売業の米売場は大きく3つの価格帯の商品が並ぶことが予想されます。銘柄米を含めた約5,000円の商品、最初の政府備蓄米の約3,000円の商品、そして、今回の政府備蓄米の約2,000円の商品です。
3.では、その結果、米売場全体の平均価格はいくらになるでしょうか?
4.これは、日々、スーパーマーケットの現場で取り組まれている相乗積の問題といえます。平均価格を計算するのは、売上構成比と価格帯が分かれば相乗積で計算できますので、これを今回、XのAI、Grokに投げてみました。
5.結果、Grokが出した答えは、4,269.2円となり、現状と大きな差がないとの結論でした。なぜ、こうなったかですが、Grokによれば「市場シェアが小さい(約4.4%)ため、全体の平均価格への影響は限定的」とのことです。
6.Grokは政府備蓄米のシェアがそれぞれ約3%と1.4%と試算していますので、このような結果となったといえます。特に、Grokは年間の米の消費量を約689万トンと推定していますので、政府備蓄米が約30万トンとすると、極めて少ない量ですので、影響がないと判断したといえます。
7.ただ、6月単月では、一時的にはもっと下がるかと思いますが、年間にならすと、一時的なインパクトとの結論です。仮に米の年間価格を本格的に下げるとなると、Grokの計算からは、数100万トン単位で政府備蓄米が必要となりますので、米の国家政策そのものを根本的に見なす必要がありそうです。
8.もちろん、今期、そして、来年以降、米の収穫量が飛躍的に上がれば、話は別ですが、いずれにせよ、今回の政府備蓄米の影響は限定的な影響で終わるのではないかと思われます。その意味で、政府が、備蓄米放出後、どのような米の施策を打ち出すのか、注目です。
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