食品ラップ、高シェア譲らぬ2トップ 価格2倍までなら切れ味優先!
食品ラップ、高シェア譲らぬ2トップ 価格2倍までなら切れ味優先https://t.co/qhdSAV9IWk
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 4, 2025
PI研のコメント:
1.「食品ラップ、高シェア譲らぬ2トップ 価格2倍までなら切れ味優先」との見出しの記事を6/4、日本経済新聞が配信しました。読み応えのある興味深い内容です。見出しにあるように、ブランド間の価格に焦点を当てていますが、なぜ、そうなのかをラップの各社の違いを消費者心理にまで掘り下げています。
2.ラップは、記事にある売場写真にもあるように、2トップ、「「サランラップ」の旭化成が43%、「NEWクレラップ」のクレハが18%と、2社で6割を超える。」と、この2社が市場を大きく、牽引しています。他社は、この2トップに対抗すべく低価格、あるいは、PBで対応しているとのことですが、その差は縮まらないそうです。
3.特に、高価格の2トップはポリ塩化ビリニテンを使用、中、低価格の他社はポリ塩化ビニール、ポリエチレンを使用と、そもそも素材に大きな違いがあり、必然的に、2トップは高価格帯になってしまうとのことですが、ここに独自の工夫を入れ、付加価値を演出しているとのことです。高いけど、他社と差別化、たとえば、切れ味、使いかってなどだそうです。
4.その結果、POSでの検証をすると、価格差が2倍まではシェアが変わらず、維持されるとのことで、消費者のブランドスイッチが起こりにくいとのことです。ラップは、価格差を越える付加価値が決め手のようです。
5.この記事を読み、もうひとつ気になった点があります。それは、この2トップの因果関係です。仮に、2トップを1社に絞るとどうなるか、どちらかのシェアが飛躍的に伸び、単純に足し算になるのか、それとも、その分、シェアが下がり、2トップ以外のシェアがあがるのか、あるいは、全体のシェアそのものが下がってしまうのかです。
6.ラップはPBを入れても、わずか数SKUに商品が絞られ、商品間の因果関係が検証しやすいですので、次の記事では価格差に加え、各ブランド間の因果関係の検証も是非して欲しいところです。ラップのマーチャンダイジングが、今後、どのように変化してゆくのか、注目です。
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